これは何も西武有楽町店にかぎったことではありません。自民党もそうですし、権威と品位がガタ落ちの大相撲、プロ野球なんかもそうです。かつては時代の象徴として、時代を牽引していた大きな存在がガラガラと音を立てながら崩壊しています。私たちは、それをただ見ているしかないのです。
アーティストがいい曲を作り、いい歌を創造するためには、まずはテンションを高めてギアをクリエイティブな状態に切り換えなければなりません。換言すれば、心のぜい肉を落としていつでも真剣勝負ができる準備をしなければならないというわけです。これはクリエイティブなことをするにあたって基本です。
その証拠に、すぎもとまさとの「吾亦紅」がロングセラーになっています。この歌は亡き母に捧げる“鎮魂歌”と言っていいでしょう。「吾亦紅」はすぎもとが亡くなった自分の母親のことを歌った歌です。この歌を聴いて心のどこかがズキンと疼く人はたくさんいるに違いありません。特に長年連れそった妻と離婚して初めて自分を生きる、と吐露するフレーズには、口に出しては言えない男の本音が凝縮されていて、まさに“家族愛の歌”です。だからこそ、「吾亦紅」はリリース(2007年2月21日発売)されてから9ヶ月間かけて自力でヒット・チャートを上がってきたのです。歌は世につれ、世は歌につれ、と言うように、歌の持つ本当の力を時代が今必要としているのです。
「今年はどうかな?」とはやる心を抑えながら、おみくじ箱をガシャ、ガシャと振ると“2”という数字が出ました。そして、手渡された“おみくじ”は昭憲皇太后の御歌で“慎独”という御題で<人知れず思ふこころのよしあしも照し分くらむ天地のかみ>でした。その意味は「昔から『独(ひとり)を慎(つつし)む』という言葉があるように、他人が見ていようがいまいが、悪いことをしてはなりません。神々様は、すべて見通していらっしゃいます」で、要約すれば「明るい生活は秘密のないことから始まります」ということです。




