富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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あなたがもし“不満”を感じているとしたら、その要因はあなた自身にあるのです!
「こんなにいい曲が売れないのはおかしい」「こんなに素晴らしいアーティストが売れないのはおかしい」と思うことが多々あります。この“おかしい度”が高ければ高いほど“売り損ね度”が高い、と言わざるをえません。「おかしいな」と思ったら、何か効果的な手を打つべきです。それができていないことが、CDが売れない要因のひとつではないか、と私は考えています。
リスペクトの気持ち及び志がないと、往々にして金儲けに走ってしまう!
 介護事業コムスン問題に関しては腹の立つことばかりです。コムスンの親会社・グッドウィル・グループの折口雅博会長の記者会見における話を聞いていると、この人には介護事業に対して“志”が感じられないからです。結局のところ、介護を食いものにして金儲けの手段に使っているだけ、と言われてもしかたがないようです。介護を金儲けの手段にされたとしたら、介護サービスを受ける人、信頼してお金を払っているユーザーはたまったものではありません。それにしても、介護事業だけではなく、“志”のない人が多すぎるのではないでしょうか。年金記録漏れ問題もしかり、どこか“タガ”がはずれてしまっているようです。ひいては、日本そのものに“志”がない、ということにならなければいいのだが、と私は心配です。
チャンスとは運が90パーセントで、残りの10パーセントが才能です!
 人は「なーんだ、そういうことだったのか」と、ふと思ったとき、ふっと笑うことができるものです。
 私はかつて「チャンスのつかみ方」ということをテーマにして、何人かのアーティストに取材をしたことがありますが、彼らは「チャンスのつかみ方」を人生訓的に語った後に、一様にふっと笑ったものです。
 たとえば長渕剛の場合は──。
「チャンスのつかみ方?」
 身を乗り出して、長渕は話し始めました。
「やりたいと思っている路線で、まず出てみることだね。コンテストに出てみることだね。そうすれば自分の位置がつかめる。出て落ちたら、受けているものが何だかわかるから、その裏側、つまり、受けていないものの中で自分しかできない切り口を捜す。それが間違いなく自分のオリジナリティーになるね」
 ふつうは受けている曲を分析して、受けそうな曲の傾向と対策を考えるが、彼は違っていました。ここに彼の深さはあるのです。
ZARDは頑張る女性たちにとって“人生の伴走者”であり、その歌は“人生応援歌”だったのです!
 読売新聞(2007年5月29日付朝刊)、産経新聞(同年6月5日付朝刊)にも追悼文を書きましたが、改めて哀悼の意を表したいと思います。
 ZARDの坂井泉水さんが亡くなった、と聞いたとき、信じられませんでした。なぜかというと、「負けないで」など“人生応援歌”で聴き手に“勇気”と”元気“を与え続けてくれていた“さわやか”イメージの彼女は“死”から最も遠い存在だったからです。
 彼女は聴き手に最も近いアーティストだった、と言っていいでしょう。
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