仕切り直しをしたいと思うことは多多あります。それは仕事でも遊びでも同じことですが、悪い局面をなんとかして変えないかぎり、負の連鎖、マイナスのスパイラルは続いてしまうということです。
ゴルフをやったことのある人ならわかると思いますが、ドライバーを打ってOBになると、続いて打つ2打目もOBになり易いということです。なぜOBを2打も続けて打ってしまうのか?というと、焦る心が仕切り直しを完全にはさせていないからなのです。もちろん、本人は気持ちをリセットさせて、新たな気持ちで仕切り直しのつもりでいますが、傍からながめていると、ほとんど第1打と同じなのです。かまえる方向も同じだし、ティー・アップする場所も同じです。これでは仕切り直しとは言えません。
人は常に理性と感情のせめぎ合いの中で生きています。ふだんは理性が感情をコントロールしているので、「ま、いいか」ときて「えい、やー!」とはならないのですが、ときどき理性が感情をコントロールできなくて、「ま、いいか」とタガがはずれて「えい、やー!」とばかりにとんでもないことをしでかしてしまうのです。
理性が感情をなぜコントロールできなくなってしまうのでしょうか? それは目の前のエサに負けてしまうからです。人は目の前の快楽には弱いものです。据え膳食わぬは男の恥、ではありませんが、女から仕掛けられた恋に尻込みするのは男として恥だ、とばかりに飛びついてしまうと、後で痛い目にあうことになります。そんなリスクを予感しながらも据え膳を食べてしまう男の弱さは、結局のところ、リスクに対してガードが甘いということです。
あのときは他人事でしたが、それはやがて自分にも火の粉は降りかかってくるのです。同じようなケースがやってきたとき、ポイントは他人事だったことを、自分に置き換えて考えられるか?ということです。つまり、他人事だったことを“学習効果”にできるかどうか、ということが大切なのです。

