とにかく“すごい歌”です。いい歌はたくさんありますが、「すごい!」と思わせる歌はそうざらにあるものではありません。すごい歌とは何か、と言うと、歌が現実を越えているのです。私たちが潜在下で思っていること、つまり、自分では気づかない本音を、歌にしてズバリと見せてくれるのです。そんな歌を聴いたとき、私たちは「これは私の気持ちそのままだ」と感じて共感を覚え感動するのです。換言すれば、歌で表現されている本音が現実を超えていて、リアリティーをおびているのです。
「吾亦紅」はまさしく歌が現実を超えています。これはすぎもとまさとさんが亡くなった自分のお母さんのことを歌ったものですが、この歌を聴いて心のどこかがズキンと疼く人はたくさんいるに違いありません。「吾亦紅」は間違いなく“家族愛”の歌です。

