富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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安心して油断しているときにかぎって“死角”は待っています。御用心を!
 森村誠一の「高層の死角」はホテル業界の闇を暴いた推理小説のベストセラーですが、“死角”とは何なんでしょうか? 手元の岩波国語辞典(第三版)によると「弾丸が届く範囲にありながら、地形や鉄砲の構造上の理由で、そこは撃てないという区域」「ある角度からは見ることができない地点・範囲にも言う」とあります。つまり、死角に入ってしまうと常識は通じないということです。
 最近、私は“携帯電話の死角”に入ってしまい、義理を欠いてしまうことになりました。あるアーティストのライブに行って、楽屋での軽い打ち上げが終わったのが午後9時半頃のこと。それから近くに場所を移してアーティストをまじえてスタッフの本打ち上げが予定されていました。私はその本打ち上げに招待されていたので、時間をつぶそうと思って、一緒に行った友人と近くの飲み屋で時間をつぶすことにしました。当然のことながら、「程よいときに電話をくれる」という約束を交して、私たちは、とある焼き鳥屋さんへと行ったのです。なぜそこを選んだのかというと、近場で、なおかつ一階にあったからです。地下の店に入ってしまうと携帯がつながらないことがあるので、それを避けて安全パイを取った、という訳です。
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