不興を買うとは、目上の人の機嫌を損ねることです。これは実際にあったことです。
私は、とあるプロダクションの社長さんと会食をして、その後、2次会でホテルのバーで飲むことになりました。社長のAさんとは1ヵ月に1度は飲んで情報を交換する仲ですが、その日は忘年会もかねていたので、Aさんの右腕ともいうべき部長のB君も呼ぼうということになりました。B君は某有名アーティストのマネージャーを務める敏腕スタッフとして一目置かれた存在で、Aさんも内心では自分の“後継者”と認めているなかなかの人物です。
B君は気づかいの達人でそつがありません。お酒がなくなるとさっと手配してくれるし、その気くばりはこちらを気分良くさせてくれます。という訳で、私もB君を評価しているというわけですが、その日は、なぜか好事魔多し、でした。

