〈今は少しでも危険のある治療や病気の説明は、実際以上に悪く言うことが多い。危機管理とは最悪に備えることだ。希望的観測は相容れない。できるだけ悲観的に見ていたほうが、現実は人に優しい。〉
まったくその通りだと思います。特に〈できるだけ悲観的に見ていたほうが、現実は人に優しい。〉というフレーズには、瞬時にしてハートを奪われてしまいました。なぜかというと、確かにその方が“現実は人に優しい”と思うからです。
私たちはともすれば、現実という壁にぶつかったとき、はね返されたり押しつぶされたりします。その意味では、まさに現実は人にきびしいのです。だが、本当にそうなのでしょうか?と、私は心の片隅でいつも思っています。でも、それは裏を返せば、私たちが現実を甘く見すぎていた、ということに対するしっぺ返しでもあるのです。

