富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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データが全てではない。熱い“想い”がデータを乗り越えることもあるのです!
 18年ぶりに長野高校時代の担任の北原久夫先生にお会いしました。故郷の信越放送(SBCラジオ)で週1回のレギュラー番組〈ザ・フォーク検定〉を持っているので、その収録のために月に1回長野市に行くことになっています。4月24日、そのスタジオに北原先生が突然現れたのでびっくりしてしまいました。
 このサプライズ・ゲストを仕掛けたのが、長野高校の同級生で現在、信越放送でテレビ局長を務めている麻山智晃君です。彼とは長野に行った折に時々飲む仲ですが、実は今回の一件には“伏線”があったのです。
100か0よりは満足はできなくても“チャンスの糸口”をまずつかむことの方が賢明です!
 オール・オア・ナッシングという決断も必要ですが、今の世の中は、100か0よりは、たとえ満足はできなくても“チャンスの糸口”をまずつかむことの方が賢明ではないでしょうか?
 音楽業界において今、新人アーティストたちはきびしい氷河期を迎えています。というのは、CDが売れないという時代において、レコード会社には余裕がありません。だから、バブル期のようには、新人アーティストの育成にお金をかけることができないのです。バブル期においては、新人アーティストとの契約にあたっては、最低2年間でアルバム2枚、シングル4枚という保証をしたうえに、契約金、助成金を含めると数千万円から1億円ぐらいは投資をしてくれたものです。当然のことながら、2年間という猶予期間があるうえに、シングルも4枚は最低リリースできるので、当たる確率も高いということです。しかしながら、氷河期の今は、そんな猶予期間は与えられないどころか、よっぽどのことがないかぎり“単発契約”があたりまえです。
時代は“家族愛”の歌を必要としています!
 今ほど“家族”というものを強く意識させられる時代はありません。親が子を傷つけ、子が親に刃を向けるような凄然な出来事が続き、本来あるべき親子関係は崩壊しつつあります。いかがなものか、と思います。だからこそ今、私たちは“家族”と、その“絆”について真剣に考えるべき時なのです。
 時代は確実に“家族崩壊”へと突き進んでいます。そんな時代だからこそ、“家族”をテーマにした歌が必要とされているのです。その代表がすぎもとまさとの「吾亦紅」です。この歌は、すぎもとさんが亡くなった自分のお母さんのことを歌ったものですが、この歌を聴いて心のどこかがズキンと疼く人はたくさんいるに違いありません。「吾亦紅」は間違いなく“家族愛”の歌です。
「お前の夢はかなったかい? 俺の夢は眠っていないか?」という“心の声”が聴こえますか?
 1970年春、19歳になったばかりの私にとっては“新宿”になじむことが“青春”でした。新宿・風月堂にヒッピーがたむろし、アートシアター新宿文化に芸術家の卵たちが集い、吉田拓郎が新しい時代を歌い、そして音楽喫茶・ルイードが若者たちの溜まり場でした。そんな“時代”という荒海に、私は漕ぎ出して行ったのです。
 早いものであれからもう38年という年月が流れてしまいました。長いようで短い38年間でしたが、その38年間を振り返ってみることにしました。手前みそですが、私の自叙伝ともいうべき単行本「音楽を熱く語るたびに夢が生まれた!〜聴いた。見た。感動した。J−ポップ四〇年史〜」(シンコーミュージック・エンターテイメント刊。3月10日発売)を書き上げて、本当に良かった、と思っています。
毛利元就の“3本の矢”の教訓は国境を越えてカナダでも真実で、日本人としての“原点”を再確認するきっかけになりました!
 カナダ・オンタリオ州のトロント市にハーバァード・ストリートがあります。そこにカナダの有名大学・トロント大学のメイン校舎がありますが、その近くに客席30席程のしょうしゃなレストラン&バー“ザ・ハーバァード・ルーム”があります。今年オープンしてまだ日が浅いというのに連日満席で1週間程前に予約を入れないと入れないほどです。
 この店の特徴は、イタリア料理、フランス料理をベースにした創作料理で、これが評判が良く、35歳以上の味がわかるハイセンスの人たちに好まれているようです。チーフ・シェフのコーリーは28歳とまだ若いが、キャリア10年の腕の立つシェフで、彼の作り出す創作料理は、ビーフ、ポーク、チキン、フィッシュ、バーガーなどどれを取っても、独特な味わいで、思わず「うまい」と舌鼓を打ってしまうかのようなクオリティーの高さです。また、サラダのドレッシングもひと味違う隠し味、フライドポテトも味わっているうちに「何だろう、これは・・・」と考えさせられる味わいで、一度食べてみたら「もう一度食べてみたい」と思わせる独創性を持っています。おそらく、コーリーの作り出すこのオリジナルな“味”がリピート客を生み出しているのでしょう。
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