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ドキュメント「夢は眠っていないか?」Part.1   あの頃の夢が暴れ始めたら人生にどう決着をつけるのだろうか? 

 大型トラックがブレーキ音をきしませて急停車した。ドアから運転手が顔を出した。その運転手にむかって少年は真剣な表情をして訴えかけた。
「すいませんが、乗せて行ってもらえませんか……」
「どこまで行くの?」
「九州です」
「しょうがねえなあ。まあ、いいや。乗りな」
 ボストンバッグひとつを小脇にかかえて、少年は飛び乗った。沼津市からトラックは一路西へむかって走り始めた。
 そのとき、1969年9月――少年は18歳になったばかりだった。高校を3年の2学期で中退しての“家出”だった。
 家出の動機について彼は言う。
「今の所から抜け出したい、エスケープしたいということですね。とにかく、みんなと同じように高校へ行って勉強して帰って来るという毎日の生活がたまらなく嫌だった。無意味のように思えたんです。それより、人よりも変わったことをしてみたい。それが何かはわからなかったけど、ここにいるよりも、そのほうが自分のためになると思ったんです」
 行く場所はどこでも良かったという。だが、東京だけには抵抗があった。あまりにも大都会なので、怖いというイメージがあったからだ。そこで彼は、東より田舎っぽいイメージのある西をめざすことになる。「九州」と言ったのに特別の理由はなかった。九州という響きにただなんとなく憧れていただけだった。
 彼は京都のインターチェンジで降りた。そのときはまだ九州へ行こうという意思があったので、そこで九州方面へ向かう車を探そうと思ったのだ。
 そこでたまたまヒッチハイクしたトラックの運転手とめぐり逢ったことが、彼の運命を決めてしまうことになる。
「家出してきて、あてはないけど九州へでも行こうと思っているって話をしたら、その運転手の人が『だったらオレが前に働いていた運送屋があるから、そこで働いてみないか』って言って、連れていってくれたんです」
 運送屋の社長は彼のプライベートのこみいったところにはふれないで、快く運転手の“助手”として雇ってくれた。そればかりではない。住む所のない彼のために1部屋を与え食事を出してくれたのだった。
 助手の仕事はつらい肉体労働だった。しかし、彼は弱音は吐かなかった。社長が彼をただの従業員としてではなく、家族の一員として扱ってくれていたので、その期待にこたえようと思っていたからだ。
 京都の生活は毎日が刺激的で面白くて楽しかったという。京都で暮し始めて4年目になっていた。大型の免許を取り一人前のトラック運転手になっていた彼は、将来のことを考えて、生まれ故郷に帰ろうと決意した。
 73年5月、彼はトラック1台を買って独立した。あれから36年が経った現在――彼はトラックを10台保有し、運転手を10人かかえる運送会社の社長として忙しい日々を送っている。
 そんな彼のハートに最近突き刺さった言葉があると言う。「夢は眠っていないか?」だ。家出をした頃の夢が暴れ始めた。彼は自分の人生にどう決着をつけるのだろうか?
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category: 俺が言う!

2009/09/15 Tue. 10:21 [edit]   TB: 0 | CM: 1

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# |  | 2009/09/24 Thu. 21:39 * edit *

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