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歌が聴こえてこない時代は淋しいかぎりです! 

 今年のミュージック・シーンを振り返って感じることは、誰もが知っていて、誰もが口づさめる、いわゆる今年の代表曲がない、ということです。
 もちろんヒットした曲はあります。しかし、ヒット曲ではあっても、誰もが知っている曲とはかぎりません。これがここ2、3年の傾向ですが、今年はその傾向が特に強く出たようです。なぜこんなふうになってしまったのか、と言いますと、音楽配信の時代になったからでしょう。最近の若い人たちはCDを買いません。CDを買わないかわりに、携帯電話でダウンロードして、自分の好きな曲を聴いています。着うたや着うたフルなどがそれですが、この傾向は年々強まっています。
 この傾向を私なりに例えてみると、ブティックに行って服を買うとしましょうか? 気に入った服を3、4着持って試着室に入ります。そこにある鏡に映して、どの服に決めようか、と自分ひとりで楽しんでいます。これは試着室という個室、つまりマイルームで、ひとりファッション・ショーを楽しんでいるということではないでしょうか。これと同じことが、音楽配信には言えると思います。気に入った曲を着うたや着うたフルでダウンロードして、イヤホーンを使って、自分ひとりで楽しんでいます。これはマイルームでひとり遊びをしていることと同じです。つまり、何を聴いているのかは自分ひとりが知っていて、他の人にはまったくわからないということです。ですから、曲は聴かれてはいるが、クローズドの世界で、まったく見えないのです。
 かつてのヒット曲は、CDショップに行けば、ヒットしている曲は山のように積んであって、「あっ、売れているな」と目に見えて実感できたものです。また、街に出かければ自然と歌が聴こえてきたものです。「あっ、またこの歌か……」と、うるさいくらい街にヒット曲はあふれていました。ところが、今は街に出かけても歌は聴こえてきません。いったい歌はどこへいってしまったんでしょうか?
 誰もが見ている歌番組が今はないということも大きな要因です。かつて<ザ・ベストテン>(TBSテレビ系)などベストテン番組が全盛を誇っていた時代は、歌がテレビによって増幅されたものです。たとえ30万枚のヒットでも、視聴率30%を超える<ザ・ベストテン>に出演すれば全国で3000万人以上の人たちが見ているので、30万が3000万と増幅されるのです。こうしてヒット曲はたくさんの人たちに知られることになったのです。しかしながら、今の時代はクローズドの世界で、<ザ・ベストテン>の時代のように歌がオープンにされません。だからこそ、街に歌があふれることはなく、それゆえに売れてはいても、歌が聴こえないのです。
 いい、悪いは別にして、歌は時代を盛り上げるお祭りのお囃子のようなものだ、と私は考えています。太古から歌は時代を鼓舞するもの、これが歌の原点です。そう考えると、歌が聴こえてこない時代は淋しいかぎりです。時代は歌を必要としていないのでしょうか……。
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category: 俺が言う!

2009/12/29 Tue. 10:40 [edit]   TB: 0 | CM: 0

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