富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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夢を実現するには、理念、概念、筋道をまずは立てることが必要です!
 夢を実現するためには強い意志が必要です。しかし、意志だけでは事の成就はなかなか難しいのが現実です。つまり、精神論だけではすまない、ということです。では、どうしたらいいのでしょうか? そんなふうに思っていた矢先に、実に的確な文章に出会いました。私は毎朝、日本経済新聞朝刊に掲載されている連載小説、堺屋太一さんの<世界を創った男 チンギス・ハン>を愛読していますが、その連載443回(2007年5月1日付)で、堺屋さんは見事に指摘されていました。それによると、事業を成し遂げるには、まず明確な理念(ビジョン)が必要であり、次にその理念を実現するための概念(コンセプト)を明確に描くこと、そして第3には、それが成功に至る筋道(ストーリー)を想定する、ことが必要である、ということです。いうならば、夢を実現するためには、理念、概念、筋道の3要素が大切である、ということです。
 確かに、理念は大事です。大義がないと旗印が鮮明になりません。そして、それを実現するにはどうしたらいいのかという戦略がなければなりません。さらに、こうすればこうなるはずだという道筋が見えていないと、なかなか始めの第一歩を踏み出せません。あとは、やり続けるという強い意志を持続できるかどうか、です。つまり、精神論は4番手ということです。
 私たちは、いろいろとやりたいことを持っています。それを夢と置き換えてもさしつかえはないでしょう。だが、やみくもにやっても実現できるかどうかは疑問です。いや、ほとんどが挫折という形で終わってしまうというのが現実です。だからこそ、理念、概念、筋道という“成功へのロード・マップ”を描くことが大切なのです。
 夢を持つことは自由です。夢は自由に描けるからこそ夢といえるのかもしれません。しかし、夢は実現できないとつまらないことだけは確かです。その結果、ストレスの元になってしまうかもしれません。夢を描いてもできない。ということは、現状に感じている不満が消化できない、ということです。その結果、不満がたまってストレスになってしまいます。ストレスを解消するためには、その元凶をなくすしかないのです。だとしたら、夢は実現しなければならないのです。そして、夢を実現するためには、自分なりの理念、概念、道筋をまずは明確にすることです。何もこれは難しいことではありません。何事においても、それをやろうと思ったときには、なぜやりたいと思ったのか? どのようにしてやるのか? そしてメドはある程度ついているのか?ということを考えます。つまり、それが理念、概念、道筋、ということなのです。
 何かをやろうとしたとき、私たちは簡単にできそうなところから入ってしまいます。簡単にできるということは“理念”を曲げてしまうということです。これではダメなのです。理念を最初に曲げてしまったならば、実現したものは自分の意にそぐわないものとなります。はたして、これで満足できるでしょうか。現実に屈して妥協した理念は、たとえ実現したとしても挫折にしかならないのです。だからこそ、理念を一度掲げたら妥協はするべきではないのです。
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