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西つよしの「ただ、会いたい~母へ~」は究極の”涙ソング”です。思い切り泣いてください! 

 すぎもとまさと「吾亦紅」、樋口了一「手紙~親愛なる子供たちへ~」、中村ブン「かあさんの下駄」、植村花菜「トイレの神様」で泣いたという人にぜひ薦めたいのが西つよしの「ただ、会いたい~母へ~」です。
「ただ、会いたい~母へ~」は究極の”涙ソング”です。西は長山洋子の「じょんがら女節」、門倉有希の「哀愁エリア」などのヒット曲で知られる現役の作曲家ですが、若かりし頃はフォークシンガー志望でした。心ならずもプロになれず作曲家に転向。その彼が53歳にしてシンガー・ソングライターとしてデビューしたことは奇跡と言っていいでしょう。
 そんな奇跡のきっかけを作ったのが同僚の作詞家、にしかずみの一編の詞。にしはある日、新聞の読者の投稿記事に衝撃を受けました。生後2ヵ月の時に東京の上野公園のベンチに置き去りにされた男性の、64歳になってもなお母を待ち続けているという心情に感銘を受けて、「ただ、会いたい~母へ~」を書いたのです。その詞を受け取った西は「こういう方もいらっしゃるのか」と感動しながら、わりとさらさらと曲が書けたと言います。「たぶんこれは自分が歌うことになるんだなと思いながら、フォーク調で曲をつけました。」
 西にはなんとなく予感がしていたのです。だからこそ、フォーク調の曲をつけたのです。なぜならば、この詞には演歌は似合わない。さりとて西はプロの作曲家です。しかも、テリトリーは演歌・歌謡曲です。だとしたら、誰かに歌ってもらうということを考えたら、演歌・歌謡曲のメロディーの方がいいに決まっています。しかし、「たぶんこれは自分が歌うことになる」という予感を感じたので、自分の原点であるフォークで好きなように曲をつけたのです。結果的にそれが良かったのでしょう。にしかずみの詞に引き出されるようにして、西つよしの中に眠っていたメロディーが生まれたのです。西つよしとにしかずみがスパークした瞬間です。そのとき運命的な1曲が生み落とされたのです。
 いい曲はそれにふさわしい歌い手に歌われて”いい歌”になる。でも、この曲を歌ってくれる演歌・歌謡曲の歌手はなかなか見つかりませんでした。このままではお蔵入りになってしまいます。しかし、ひょんなところから道は切り拓けたのです。歌ってもらう歌手が見当たらず、3年ほど前から自分のライブで歌ったところ、ハンカチを手に泣く人が増えたのです。次第に評判となり、それが日本のクラウンのプロデューサーの耳に入り、メジャーデビュー。
 読者の実体験が作詞家を突き動かし、さらに作曲家をも感動させ、そして歌が聴き手の心をつかんだのです。この歌力はもう止まりません。時代が今、この歌を必要としているからです。
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category: 俺が言う!

2011/01/05 Wed. 16:42 [edit]   TB: -- | CM: --

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