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歌は歌であって、実は歌ではない。今こそ歌はそんな“原点”に立ち返るべきです! 

 歌は歌であって、実は歌ではない、という時代がありました。どういうことかというと、スタイルはあくまで歌ですが、それを超えてしまう“何か”があった、ということです。換言すれば、歌が己の自己表現の一手段だったのです。
かつて70年代フォークの時代は歌とはそういうものでした。歌にアーティストの生きざまそのものが反映され、聴き手である私たちは歌を聴いてアーティストの“生きざま”に共感を覚えたのです。今こそ歌はそんな“原点”に立ち返るべきだ、と私は考えています。今回はそんな歌たちを紹介しましょう。
 谷村新司の「今伝えたい」は、タイトルずばりで谷村が今こそ本当に伝えたい“想い”を凝縮してアルバムに仕上げています。「今伝えたい」「コスモポリタン」「スキタイの歌」「綾」といった新曲に谷村のスタンダード・ナンバーともいうべき「昴」「いい日旅立ち」などをセルフカバーして、今の“想い”を熱く真空パックしているのです。それだけに封を切ると谷村の想いが歌としてあふれ出してくるのです。これぞ谷村が言うところの〈声魂(コエダマ)〉なのでしょう。
 稲垣潤一の「たったひとりの君へ・・・」はデビュー30周年記念オリジナル・アルバムです。82年にデビュー以来、稲垣は「ドラマティック・レイン」「クリスマスキャロルの頃には」などの大ヒット曲を飛ばして一時代を築きました。そして最近ではヂュエット・アルバム「男と女」シリーズの成功によって“KING OF DUET”の異名を取っているほどです。そんな稲垣がなんと9年ぶりにオリジナル・アルバムを発表しました。この間の様々なチャレンジによって、人間的にもアーティスト的にもひとまわり大きく成長した彼の等身大の想いが歌にこめられているだけに聴きごたえは十分です。
 永井龍雲の「続・自力本願」は、彼がこれまで他のアーティストに提供した楽曲50曲の中から選曲したセルフカバー・アルバムです。“続”ということは去年出した1枚目のセルフカバー・アルバムが好評だったということ。他アーティストへの提供曲だからこそ書ける自由奔放さ、それを逆にセルフカバーすることで、自分の中に眠っていた魅力が引き出されることで、自作曲にはない新鮮さが出ています。これがこのセルフカバー・アルバムの最大の魅力と言っていいでしょう。
 中村中の「二番煎じ~セルフカバー集~」は、他アーティストに提供した曲のセルフカバー・アルバムです。「強がり/戸田恵子」「潮騒静夜/スターダストレビュー」「晴れ舞台/ジェロ」「回転木馬/由紀さおり」「手紙を書いてよ/ジェロ」などの5曲をセルフカバーしていますが、確実に中村中の独自の世界になってしまっているところが特筆されます。他アーティストがそれぞれの解釈で歌った楽曲たちの色あいを、セルフカバーすることによって中村中の“原色”に戻してしまう“アーティスト力”に脱帽です。
 岡平健治の「ニッポンの唄~あいのうた~」は、彼の“旅”を通して生まれた12曲が収録されています。彼は〈全国47都道府県弾き語り自走TOUR〉を続けていますが、そんな中から自然に湧きあがってくる熱い想いを歌にしているだけに“歌力”あるのです。
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category: 俺が言う!

2011/05/25 Wed. 11:59 [edit]   TB: -- | CM: --

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