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42年のキャリアを持つ兄弟デュオ“ブレッド&バター”は“今が旬”のアーティストです。常に進化しているからです! 

 42年のキャリアを持つ兄弟デュオ“ブレッド&バター”は“今が旬”のアーティストです。常に進化し続けているからです。
 1969年、彼らは「傷だらけの軽井沢」でデビュー。当時のヒットメーカー・コンビ“橋本淳&筒美京平”の手による曲で、売り方さえ徹底すれば売れるチャンスはあったのです。しかし、本場アメリカのミュージック・シーンでポップス、フォークの真髄を学んで来たという自負を持っていた岩沢幸矢には違和感があったのです。「こんなもの歌謡曲じゃないか。売れちゃ困る」。だから、自分たちからは積極的に売り込まない。当然、うけないし、売れませんでした。
 73年にはオリジナル・アルバム『IMAGES』をリリース。だが、彼らのやるアメリカ仕込みのシャレたポップスは、井上陽水、かぐや姫など叙情派フォーク全盛の中にあっては浮いた存在でした。そして75年、ユーミン登場が彼らにショックを与えました。アメリカ仕込みの最先端の音楽をやってやるんだという自信をへし折られてしまったからです。
 「ユーミンの詞を聴いてびっくりしたんです。あの当時、かぐや姫の『かぐや姫』が受けていた。でも、それは大した問題じゃなかった。やっているモノが違っていたから。でも、ユーミンは僕らと同じポップス。それでいて詞のレベルがものすごく上をいっていたんです」(幸矢)
 アメリカに渡り、そしてこれまでに培ってきた自分たちの感覚、表現力、最先端の音楽をやっているんだという自信。すべてが色あせて見えました。たったひとりの女の子の出現で…。このショックは大きかったのです。
 ブレッド&バターは、ここで一度引退して活動を休止。湘南に引っ込んで、ライブハウス〈カフェ・ブレッド&バター〉を始めました。ガレージを改造して作ったライブハウスでは、昼間からビールを飲み続け、ビジネスはそっちのけ。「茅ケ崎にいい場所を作ろう」というノリだけで毎日を過ごしていました。だが、音楽を捨てることはあきらめきれませんでした。4年経って、彼らはもう一度音楽をやることを決意。
 再デビューが79年。だが甘かったのです。好きなことをやりすぎてプロデューサーとケンカ。そしてまた破綻。そんな挫折を繰り返しながら、それでも音楽を続けてきた彼ら。いくつもの挫折が彼らの人生をたくましく育てたのです。今、自信を持って2人は言います。
 「自分たちを時代に合わせてかえていくつもりはないんです」(幸矢)
 「好きなことをやって生きるのは人間の義務だと思う」(二弓)
 幸矢68歳。二弓62歳。酸いも甘いも乗り越えて、彼らは風のように自由に好きな音楽をやりながらスロ-ライフを送っています。2人の自叙伝「伝説の〔カフェ・ブレッド&バター〕」を読みながら、ニュー・アルバム『Oh! LIFE』を聴いていると、ふと自分の人生を振り返ってみたくなるのは私だけでしょうか……。

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category: 俺が言う!

2011/08/01 Mon. 16:03 [edit]   TB: -- | CM: --

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