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〈渡鬼おやじバンド〉の「心をギュッと抱きしめて」を聴いていると、封印してしまった青春時代の夢が暴れ出します! 

 眠らせてしまった“青春時代の夢”は誰にもあるものです。たとえばミュージシャンになる夢とか、役者、絵描きなど。人はなぜ夢を眠らせてしまうのか? 学校を卒業するときに夢が現実に負けてしまうからです。社会に出ると働かないと食べていけないという現実に夢をとりあえず“瞬間冷凍”してしまうのです。それからは生活のために、家族を守るために必死になって働く。そして気がつくと、50歳をとうに過ぎて定年を迎える年齢になっているというわけです。子供たちが自立して、経済的にも余裕が出てくると、瞬間冷凍したはずの“夢”が自然と解凍され、あの頃の想いが蘇ってきます。
 そんな眠らせていた夢を起こして実現させたのが〈渡鬼(わたおに)おやじバンド〉です。このバンドはTBS系人気テレビ・ドラマ〈渡る世間は鬼ばかり〉から誕生した架空のバンドです。メンバーはドラマの出演者5人ですが、架空のバンドを超えたリアリティーがあります。設定が自然だからです。幼なじみの勇(角野卓造)、哲也(井之上隆志)、源太(山本コウタロー)が意気投合してバンド結成の気運が盛り上がります。それぞれが学校を卒業して、家族のために一生懸命に働いてきたが、いつのまにか家庭の中で“居場所”を失くしてしまい、それを埋めるために青春時代の夢だった音楽にのめりこんでいくというストーリーです。そんな3人の熱い想いに共感した誠(村田雄浩)、典介(佐藤B作)が参加して〈おやじバンド〉は新たな夢に向かって走り始める。当然のことながら「いい年をして」と家族からは白い目で見られることになります。挫折しそうになりますが、なんとか乗り越えて、遂にはメジャー・デビューを果たします。それまでいい顔をしなかった家族もようやく喝采を送ってくれます。そんな彼らを見ていると、自分のことのように感じられ、つい応援をしてしまいたくなるのです。〈渡鬼おやじバンド〉はドラマの中で8月24日に「心をギュッと抱きしめて」でデビュー。同時にテイチクレコードからも現実にCDをリリースしました。頑張ればできるのだ、という彼らのメッセージを受けとめてやる気を得る人も多いことでしょう。
 コウタローは「金は無いけどヒマならあるさ。居場所は無いけどロマンはあるさ」と歌う。コウタローと角野は中学時代からの親友でありバンドを組んでいたこともあるそうです。その頃の“夢”を今実現した2人に拍手を送りたい。テレビ・ドラマは残念ながら終わってしまいましたが、〈渡鬼おやじバンド〉は現存しています。もちろん、メンバーそれぞれが人気者で、バンドに全力投球というわけにはいきませんが、この曲「心をギュッと抱きしめて」が評判を呼び、ヒットするようなことになれば、これぞまさしく“おやじたちのジャパニーズ・ドリーム”です。青春時代のあの頃の自分に、「お前の夢はかなったかい?」、そして「俺の夢は眠っていないか?」と問いかけられたとき、あなたはどう答えますか? だからこそ、〈渡鬼おやじバンド〉にはぜひ良い結果を出して欲しいのです。彼らを応援することは、自分の眠っていた夢を実現することでもあるのです。あなたは夢を眠らせていませんか?
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category: 俺が言う!

2011/11/11 Fri. 10:57 [edit]   TB: -- | CM: --

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