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せきぐちゆきのアルバム『素顔~愛すべき女たち~』が日本レコード大賞・優秀アルバム賞を受賞! こんなにすごくて怖い歌はありません。 

 今年の〈日本レコード大賞・優秀アルバム賞〉が、『どーも/小田和正』『HoSoNoVa/細野晴臣』『MUSICMAN/桑田佳祐』『DISCOVER JAPAN/鈴木雅之』『素顔~愛すべき女たち~/せきぐちゆき』の五作品に決定しました。小田、細野、桑田、鈴木はいずれ劣らぬキャリア・アーティストですが、その中でひときわ異彩を放っているのが“せきぐちゆき”です。
 「彼女は誰?」と思う人々はたくさんいると思いますが、彼女は“すごい歌”を歌うアーティストとして一部熱狂的な支持者を持っています。彼女の歌は“すごい”としか形容ができないほど女の本音を情念の炎で見事に歌い切っているのです。
 昨今は日本酒ブームです。大吟醸や本醸造酒など甘くて飲み易いからですが、本物のお酒飲みはやはり清酒やにごり酒などきりりと辛い重い日本酒を好むもの。それと同じように、ソフトタッチで気楽に聴ける歌もいいが、やはり大人が本当に聴きたいのは、成熟した大人同志の濃密な愛を描いた“熟恋歌”。彼女の歌はまさにそんな熟恋歌です。痛いと心が悲鳴をあげている「化粧」、命を宿した女の髪が男をからめとる究極のラブソング「お菊ちゃん」、浮気な男に糸をめぐらせる地獄蜘蛛のような女の執念を描いた「地獄花」など、ドブロクを飲まされて泥酔させられてしまったような衝撃が彼女の歌にはあるのです。好き嫌いは別にして、こんなに怖くてすごい歌はありません。
 〈レコード大賞・アルバム賞〉の審査員は9人いて、私もその中のひとりですが、アルバム賞においては、それぞれの委員が自分の推薦するアルバムを3枚ずつ出し合って、それらを全部聴いてから、1枚ずつ議論にかけます。審査委員会は都合4回行われ、だんだんふるいにかけられて、最終候補に残ったのは17作品でした。そして、この17作品の中から5作品が優秀アルバム賞に選ばれるというわけです。
 私は初めに3枚のアルバムを推薦しました。『Sada City/さだまさし』、『Oh! LIFE/ブレッド&バター』、『素顔~愛すべき女たち~/せきぐちゆき』です。議論を重ねるうちに、さだは今でなくとも、ブレバタも今でなくとも…と思うようになったので、この2枚はある時点で取り下げる決心をしました。しかし、せきぐちゆきの『素顔』だけは最後まで押し通そうと心に決めていました。なぜか?はっきり言って、今の時点でこれ以上いいものはできない、と判断したからです。彼女は2004年1月15日にインディーズ・レーベルから「ドライブ」でデビューしました。初めて聴いたときの衝撃は今でも忘れられません。瞬時にリスナーのハートをわしづかみにしてしまう“すごい歌”でした。ところが、メジャーにいってから、その“すごい歌”が聴き易くなったがために“うす味”になってしまったのです。売るためにポピュラリティーを要求された結果、彼女本来のオリジナリティーのすごさが希薄になってしまったのです。だからこそ、彼女はあえてメジャーからインディーズに環境をかえて、自分の原点に立ち返って“あの頃”の感触を思い出したのです。その意味では、メジャーからこぼれてインディーズになったのではなく、自分を取り戻すためにあえてインディーズを選んだのです。結果的にそれが吉と出て、彼女は『素顔』という素晴らしいアルバムを作ったことで、“すごい歌”を取り戻したのです。こんなすごいアルバムはない、と評価したからこそ、私は〈レコード大賞・優秀アルバム賞〉に強く推薦したのです。
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category: 俺が言う!

2011/12/08 Thu. 10:42 [edit]   TB: -- | CM: --

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