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グラミー賞はオリンピックの金メダルと同じ価値がある! 音楽コメンテーターのキャッチコピーのつけ方から学ぶ物の見方、考え方! 

 テレビのワイドショーから音楽ネタに関するコメントを求められることが増えています。正直言って、得意なネタだけではなく、苦手なネタもあるが、音楽評論家と名のっているからには、そんなことは言ってはいられません。そこで何とか考えてコメントを出すというわけですが、このとき、コメンテーターに最も求められることは、ある音楽現象を、一般の人たちにわかり易く説明することです。しかも、できるだけ短い言葉で…。つまり、ある現象を一言で表現できる〈キャッチコピー〉が必要とされる、ということです。
 たとえば、去年のことですが、B’zの松本孝弘、ジャズ・ピアニストの上原ひろみなど日本人アーティストが4人、グラミー賞を受賞しましたが、そのときはNHKを含めて全局が私のところにコメントを求めてきました。その中で共通していたことは、「グラミー賞ってどのくらいすごいんですか?」という質問でした。一般の人から見て、〈グラミー賞〉は身近ではありません。もちろん音楽ファンの場合はそのすごさを知っていますが、ポイントは音楽に詳しくない人たちにも、そのすごさを理解してもらえる一言が必要だということなんです。一言、つまり、キャッチコピーをひねり出してこその優秀なコメンテーターというわけです。「グラミー賞ってどのくらいすごいんですか?」と初めのテレビ局のインタビューのときに、私の口から咄嗟に出た言葉が「オリンピックで金メダルを取った、と同じ価値があります」でした。咄嗟に出たこの言葉がテレビ局全局で使われました。ということは、「グラミー賞はオリンピックの金メダルと同じ価値がある」ということが、コメンテーターに求められていた〈キャッチコピー〉だ、ということです。事の真義はともかく、何となくそう思わせたらいいのです。長嶋監督の〈メークドラマ〉と同じです。
 同じように上手くいったケースはいくつかあります。秋元順子さんが「愛のままで…」が大ヒットして還暦で〈紅白〉に出場したときは、「彼女の魅力は何ですか?」と尋ねられたときに、これもまた咄嗟に出た「大人のラブソング“熟恋歌”だからです」の〈熟恋歌〉が受けて、これはコンピレーション・アルバムのタイトルになって一人歩きを始めました。〈リバーシブル・カバー〉もそうです。これは恵莉花のデビュー曲「Be with you~空も飛べるはず~」の推薦文を頼まれたときに湧いてきたアイデアです。スピッツの名曲をカバーしていますが、単なるカバーではなくて一部の歌詞を彼女が書き直してオリジナルとして歌っている。つまり、カバーなのにオリジナル、オリジナルなのにカバーということで〈リバーシブル・カバー〉と命名しました。恵莉花はこの〈リバーシブル・カバー〉という新しい分野を切り開いたということで、去年の年末に〈日本レコード大賞・企画賞〉を受賞しました。
 男版・秋元順子か、と59歳で「安芸灘の風」でデビューしたレーモンド松屋につけたキャッチコピー〈青春歌謡演歌ロック〉も話題となりました。彼は10代から音楽を始め、GS、歌謡曲、演歌、フォーク・ロックなどあらゆる音楽を経験してきました。そんな音楽のてんこ盛りが彼の魅力で、それを一言で表現したというわけです。レーモンドは〈第43回日本有線大賞〉で“新人賞”と“有線問い合わせ賞”をダブル受賞しました。
 他にも秋川雅史の「千の風になって」につけた〈先祖を敬う“供養歌”〉、すぎもとまさと「吾亦紅」への〈亡き母にささげる“鎮魂歌”〉、樋口了一「手紙~親愛なる子供たちへ~」への〈老いた親が子に贈る“遺言歌”〉、植村花菜「トイレの神様」への〈祖母の“形見歌”〉などたくさんあります。むろん、グラミー賞のキャッチコピーみたいに全てがうまくいったわけではありませんが、私は〈キャッチコピー〉を考えるのが好きというか、学生時代から、物事をわかり易く伝えるということが得意でした。たぶん、それは物を書いているからでしょう。物を書くということは、いろいろなことを調べて、自分なりに消化して、それをコンパクトにまとめて表現しなければなりません。私は今、〈夕刊フジ〉〈東京新聞〉〈オリジナル・コンフィデンス〉でコラムを書いています。〈夕刊フジ〉は約1000字、東京新聞は602字、〈オリコン〉は1083字。この短い文章の中できちんと伝えるためには、簡潔に書かなければなりません。当然のことながら、考え抜いて絞った一言が〈キャッチコピー〉となるのです。文章で言えば〈見出し〉です。〈見出し〉として使える一言が文章の中にあるかどうか、ここが勝負どこなのです。〈夕刊フジ〉などの連載コラムは私にとって、〈キャッチコピーの泉〉です。修練の場でもあり、表現の場でもあるのです。音楽評論家としてのトレイニングジムともいうべき〈コラム〉を大切にしたいと思います。そして、みんなに愛されるキャッチコピーを生み出し続けたいものです。
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category: 俺が言う!

2012/02/15 Wed. 10:20 [edit]   TB: -- | CM: --

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