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山口百恵こそ〈女性ロッカー〉の〈パイオニア〉である、と私は確信しています! 

 「山口百恵コンプリート・シングルコレクション」という2枚組ゴールデン・ベスト・アルバムを聴いていて、改めて思ったことは、山口百恵は単なる〈アイドル歌手〉ではなくて、〈女性ロッカーのパイオニア〉だったのではないか、ということです。
 正直に言って、これまで私は山口百恵を〈伝説のアイドル歌手〉だ、と決めつけていました。正確に言うなら、それ以上でも以下でもない、ということです。しかし、それは間違っていたのではないか、と今思っています。
 山口百恵は1972年に13歳で日本テレビのオーディション番組〈スター誕生!〉に合格して、翌73年5月21日に「としごろ」でデビューしました。それ以来、結婚をきっかけに引退する80年までに32枚のシングルをリリースして、いずれもヒットさせています。引退以来、1度も復帰はなく、それだけに〈伝説のアイドル歌手〉は神格化されてしまっています。
 百恵がデビューした頃、彼女は桜田淳子、森昌子という〈花の中三トリオ〉の中では最もめだたない存在でした。華のある明るいキャラクターの桜田淳子は〈アイドルの申し子〉でした。森昌子はアイドルにしては珍しい演歌ふうで〈異色のアイドル〉として異彩を放っていました。そんな2人にはさまれて百恵は中途半端で立ち位置がはっきりしていませんでした。必然的に3人の中では一番地味で特徴のない存在だったのです。
 そんな百恵がヒット曲を出して脚光を浴びたのは74年の「ひと夏の経験」「冬の色」でした。とはいえ、ライバルの淳子と昌子はそれ以上に輝いていました。〈アイドルの申し子〉〈異色のアイドル〉という強烈な個性があったからです。そうです、このときの百恵に欠けていたのは、ライバルの2人に負けないキャラクターだったのです。そんなキャラクターが初めて持てたのが、76年6月21日にリリースされ大ヒット曲となった「横須賀ストーリー」です。これは32枚の百恵の全シングルの中で最も売れたシングル盤ですが、セールス的にだけではなく、この曲によって百恵のキャラクターも強烈度ナンバーワンになったのです。
 「横須賀ストーリー」」は阿木燿子、宇崎竜童コンビによる作品です。当時の百恵のスタッフはアルバム「17才のテーマ」用に初めて阿木・宇崎コンビに作品を依頼しました。そして4曲できあがった中に「横須賀ストーリー」はあったのです。この作品を聴いたスタッフは「シングル用に取っておこう」と決め、満を持して76年6月にシングルとしてリリースしたのです。そうしたら化けた、ということです。それまでの百恵は売れていることはいましたが、それは〈アイドル〉の範疇を出るものではありませんでした。ところが、「横須賀ストーリー」は宇崎のロック・スピリットに裏打ちされた作品で、速いリズム、メロディーに乗せるというより、リズムに乗ってたたみこむラップふうの言葉使いで、いうならロックそのものでした。この宇崎作品が、百恵の中に眠っていた新しい魅力、すなわち〈女性ロッカー〉という新しいスタイルを生み出したのです。結果的に、宇崎作品は、百恵を〈アイドル歌手〉から〈ロック歌手〉へと変えたのです。〈ロック歌手〉に目覚めた百恵は、宇崎作品を歌うことによって、「イミテーション・ゴールド」「プレイバックPart2」「絶体絶命」「ロックンロール・ウィドウ」と独自の〈百恵ワールド〉を完成させていきます。「横須賀ストーリー」で、それまでアイドル歌手の域を出なかった百恵が、〈大人の歌い手〉へと180度変わったのです。加えて、それまでのアイドル作品は、メロディーに乗せるものでしたが、宇崎作品は、リズムに言葉を乗せる洋楽に近いもので、繰り返しのフレーズが多く、字余りも新鮮で、なによりもブレイクは衝撃的でした。70年代に百恵が宇崎流ロックをヒットさせたからこそ、80年代に入って、白井貴子、中村あゆみ、渡辺美里、小比類巻かほるなど“女性ロッカー・ブーム”がありえたのです。その意味では、山口百恵こそ〈女性ロッカー〉の〈パイオニア〉である、と私は確信しています。
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category: 俺が言う!

2012/07/20 Fri. 11:29 [edit]   TB: -- | CM: --

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