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昭和歌謡の名曲をジャズ・テイストのアレンジによって味つけをして〈大人の音楽〉にアップサイクルしたニュー・ジャンルが生まれています!
昭和歌謡をひも解くキーワードは当時の才能あふれる若き作詞家・作曲家。その中でも特筆すべきは作詞界の2大巨頭の、なかにし礼と阿久悠。作曲家では筒美京平、都倉俊一など。昭和歌謡の黄金時代、それは若き才能たちの結晶でもあったのです。主に演歌調の曲から強く影響を受けたそれまでの作家とは異なり、若手作曲家たちはビートルズをはじめ、時代の最先端の音楽に触れて育ってきました。彼らの洋楽に負けない日本独自のポップスを作ろうという“志”が名曲の数々を生み出す原動力となったのです。そんな彼ら若い才能たちが腕を競い合って作りあげた美しく簡潔な日本語の歌詞、誰もが覚え易く歌い易いメロディアスな曲。だからこそ、昭和歌謡の名曲はいつの時代も人々の心を震えさせてやまないのです。日本人の“原点”ともいうべき昭和歌謡の名曲を、ジャズ・テイストという魔法をかけてブラッシュアップして、全く新しい〈大人の音楽〉が今生まれようとしています。
結論です。由紀さおりの“快挙”がきっかけとなってジャズに興味を持つ人々が増えているようです。加えて演歌の女王・八代亜紀がジャズ・アルバム『夜のアルバム』をリリース予定とか、松田聖子が米ジャズ界の大御所ボブ・ジェームス率いるユニット“フォープレイ”にゲスト・ボーカルとして参加したとか、人々の興味はジャズに向きつつあり、いうならばちょっとした〈ジャズ・ブーム〉と言っていいでしょう。
これまでジャズはクラシックに次いで敷居が高いと思われがちでしたが、由紀以降、ジャズに親しみを持つ人々が増え、今「ジャズを聴いてみたい」と思っている“大人のマーケット”が切り開かれたようです。その意味では、〈Age Free Music〜大人の音楽〉キャンペーンの効果が確実に出ているようです。
category: 俺が言う!
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