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ノックチャックの「さくららら」は今年一番の“卒業”ソングであり“桜ソング”です! 

 卒業シーズンになると、毎年必ず新しい“卒業ソング”が生まれてきます。卒業ソングはなぜ生まれるのか? それは“卒業”が特別な“記念日”だからです。
 日本人にとって、卒業は人生のワン・シーンを象徴する1大イベント。それだけにドラマチックです。卒業にはいろいろな要素が集約されています。旅立ちというアクティブさと、別れというセンチメンタリズムが同居しているだけに、卒業をめぐる出会いと別れの記憶は、誰しもが青春時代のせつない想い出として持っているのです。
 歓喜一色のアメリカの卒業式と比べると、日本の卒業式はどちらかというと、別れや悲しみに満ちています。卒業という晴れ舞台でありながら、私たち日本人は、個人の卒業にいたるまでの努力を喜ぶことより、指導してくれた先生や、共に苦労した仲間への感謝と、彼らとの別れに心を打たれます。これは良い、悪いではなく、日本人としての〈美意識〉なのです。恩師への感謝、友だちとの別れの涙が同居している卒業は、そんな日本人の〈美意識〉にぴたりとはまるのです。だからこそ、卒業をテーマにした“卒業ソング”はたくさんの人たちの共感を呼ぶのです。
 今年もたくさんの“卒業ソング”が生まれたが、私が最も気に入っているのはノックチャックの「さくららら」です。時代の気分を見事にとらえた“卒業ソング”だからです。これまでの“卒業ソング”は、卒業を背景にした情景描写や別れを惜しむ傾向が強かったが、時代を追うごとに変化し、先に進もうという意思のある“前向き”なものに変わりつつあるようです。最近は社会状況も不安定で、それを反映してか、若者たちを取り巻く状況も変わってきました。不安要素が多いなか、自分らしさに悩む若者たち、夢を見つけられない若者たちも多い。しかし、そんな状況の中でも明日はやって来るのです。だからこそ、卒業だからといってセンチメンタルになっていられないのです。前向きに進むしかない。必然的に“卒業ソング”も前向きな〈青春メッセージ・ソング〉になる傾向がありますが、それを見事に表現しているのがノックチャックの「さくららら」です。この歌を聴いていると青春時代の“あの頃”がフラッシュ・バックしてきます。
 大人と呼ばれるようになってからも、青春時代と同じように、人は悩んだり、辛く苦しい時期を何度も体験することになります。そんなときに確認したいもの、それは自分の“原点”です。つまり、日々変化する日常生活の中で思い出を蘇らせてくれ、切なくもあたたかく、〈あの日の自分〉に戻してくれるのが卒業ソングなのです。卒業ソングのそんな趣旨を凝縮したのが「さくららら」と言っていいでしょう。
 “卒業”で“あの頃”に回帰し、そして桜が咲く季節と共に、友だちや仲間の声援を背中に感じて、勇気をもらって力強く前に踏み出す。その意味では、「さくららら」は当事者である若者たちにとっては等身大のメッセージであり、背中を押してくれる応援歌“エール・ソング”です。エールを交換しあう仲間との“絆”を確認することで、不安を乗り越えて前に進もうとしている、そんな人たちのエネルギー源となるのがノックチャックの「さくららら」。「さくららら」は今年一番の卒業ソングであり、“桜ソング”である、と私は確信しています。
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category: 俺が言う!

2013/02/22 Fri. 11:22 [edit]   TB: -- | CM: --

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