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“利権”が先に立つCMとのタイアップ曲に異議あり! 

 1980年ほど、音楽とCMのタイアップ効果が如実に証明された年はありません。ヒット・チャートのトップを占めた6曲中、久保田早紀の「異邦人」はサンヨーのカラーテレビ、シャネルズの「ランナウェイ」はパイオニアのCMでした。そのほかにも、財津和夫の「ウェイク・アップ」がセイコー、渡辺真知子の「唇よ、熱く君を語れ」がカネボウ化粧品、竹内まりやの「不思議なピーチパイ」が資生堂、イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)の「テクノポリス」がフジ・カセット、矢沢永吉の「ディス・イズ・ア・ソング・フォー・コカコーラ」がコカコーラ、谷村新司の「昴」がスーパーニッカ、堀内孝雄&滝ともはるの「南回帰線」がサントリー・ビール、山下達郎の「ライド・オン・タイム」がマクセル、八神純子の「パープル・タウン」が日航のそれぞれのCMと、ヒット曲は枚挙にいとまがないほどです。
 そのため、ニューミュージックが売れているのではなくCMが売れているのだ、という批判がでたほどですが、決してそうではないでしょう。というのは、CMに起用されたのは、圧倒的にニューミュージックで、昔ながらの歌謡曲が起用されてもそれほどヒットしなかったという事実があるからです。
 これが何を物語っているかといえば、時代の最先端を突っ走っているCMサイドから見ても、ニューミュージックは確実に時代の機運をとらえていたということです。だからこそ、CMサイドにニューミュージックを起用する利点があったのです。そんなことを考えると、CMとニューミュージックのドッキングは決してマイナスになるとは思えなかったし、今でも、当時、私のインタビューに答えてくれた山下達郎の“CM論”に正当性を感じるほどです。
 「音楽の情報源として、ぼくはCMがもっとも優秀だと思っている。テレビ、ラジオの歌番組がいつ情報を提供してくれますか?チャンスは平等ではないでしょう。ところが、CMは海のものとも山のものともわからない新人でも平気で起用してしまう。ぼくが5年前(75年)にシュガー・ベイブというグループでデビューしたとき、鼻もひっかけられなかった状況のときに、CMのスタッフはアルバムのB面の何曲目が素晴らしい、あんな感じでぜひ曲を作って欲しいといってきました。ぼくは感激しました。CMのスタッフは本当によく勉強している。いいものはいい、という確固たるポリシーを持っているから、ぼくは好きです。」
 CMには平等にチャンスがある、という達郎の持論には一理あります。とすれば、いいものを作りさえすれば確実にCMに起用され電波に乗って、一般にアピールするチャンスは与えられるということです。山下達郎のCM論は今でも十分すぎるほどに通用する“正論”だと私は信じていますが、CM音楽プロデューサーで、この達郎のCM論に素直に頷ける人は、今いったい何人いるでしょうか?
 CM音楽プロデューサーは、常にアンテナを敏感にして、いいアーティストやいい曲を捜しながら、いいCMの企画があったら、それに起用して斬新なものを作っていく。そうすることで、商品のセールス・アップにも貢献するという仕事です。しかし現実は―。あまりにも“利権”が先に立ってしまっていないでしょうか?
 レコード・メーカーのプロモーターは常にタイアップできるCMを捜しています。CMタイアップが決まれば、黙っていてもCMはテレビ、ラジオに出稿され、曲が流れる。曲が流れるということは、それだけで大きなパブリシティ効果を生むということ。だから、レコード各社はどうしてもCMタイアップを取りたいと血眼にならざるをえないのです。要は、CMタイアップは買いたいレコード・メーカーが多いので“売り手市場”になっているというわけです。その結果、「CMには平等にチャンスがある」という山下達郎の時代は、はるかかなたになってしまいました。だからこそ、高額のタイアップ料金を払える一部メーカー所属のアーティストしかCMでは流れないのです。利権が先にたって、いい曲を、いいアーティストを紹介しようという“志”は消えてしまったのか?嘆かわしいかぎりです。
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category: 俺が言う!

2013/10/29 Tue. 20:33 [edit]   TB: -- | CM: --

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