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稲垣潤一が小説家デビュー!音楽と小説の二階建ての〈稲垣潤一3D世界〉に注目したいものです! 

 稲垣潤一は今〈デュエットの帝王〉と呼ばれています。Jポップの女性シンガーが歌った名曲の数々をデュエット仕様にリニューアル・カバーして、歌姫たちと共演したアルバム「男と女」シリーズがヒットしているからです。そんな彼の人気シリーズの新作アルバム「男と女4 TWO HEARTS TWO VOICES」が3年ぶりにリリースされました。
 「まず曲を決めてから僕が歌って簡単なデモテープを作り、それを候補曲にして、どういう方に歌っていただこうかとお相手を考えるのですが、今回も自然な流れで決まりました」
 とはいえ、カバーで取り上げるオリジナル曲はもともとは“ソロ曲”なので、それをデュエット仕様にするにはアレンジが大変な作業となります。男性と女性ではキーが違うので転調を含めて複雑な作業が必要となりますが、その作業を克服したからこそ、「男と女」シリーズは稲垣ならではのオリジナルな世界を確立して、高い評価(第51回日本レコード大賞企画賞受賞)を得て人気シリーズとなったのです。
 「男と女」シリーズで稲垣は、これまで3枚のアルバムで34人の歌姫と共演していますが、新作では新たに4人の歌姫たち(夏川りみ、鈴木聖美、山下久美子、戸田恵子)と初めてコラボレーションしています。2人がコラボレーションすることで良い化学反応が起きて新しい魅力が生まれます。それこそがこの「男と女」シリーズの企画力の素晴らしさで、聞きなれたヒット曲が“稲垣マジック”にかかると洗練された都会的なサウンドとなって新鮮な“大人の音楽”に進化してしまうようです。
 閑話休題。稲垣が自伝をベースにした小説「ハコバン70’s」(講談社)を出版しました。「ハコバン」とはバンドを入れて生演奏する店のことをミュージシャン用語で「ハコ」(箱)と呼んでいます。その店に出るバンドは「ハコバン」と呼ばれていました。高校を卒業した稲垣はすぐに「ハコバン」の生活に入り、仙台の店を転々としました。結局、1982年に「雨のリグレット」でメジャーデビューするまでの9年間を「ハコバン」ミュージシャンとして過ごしました。これはそんな彼の“夢”とドラム演奏に明け暮れた“青春四小節(私小説)”です。小説を読んでアルバムを聴くと稲垣潤一の世界がより深く理解できる、と思います。
 それにしても稲垣が自伝小説を自分で書くとは想像もしませんでした。なぜならば、彼ほど音楽に全精力を注ぎ込んでいるアーティストは数少ないからです。どういうことかというと、音楽以外に興味を持っていないと思えるほどの“音楽人”というイメージがあるからです。その彼が小説を書いたことで、奥行きが深くなり、それが音楽にはねかえってきたときに、彼の音楽はさらに進化しているはずです。その意味では、今回彼が小説にチャレンジしたことは、アーティストとしてもいいことであるに違いない。音楽と小説の二階建ての〈稲垣潤一3D世界〉に注目したいものです。
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category: 俺が言う!

2014/01/29 Wed. 11:21 [edit]   TB: -- | CM: --

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