07« 2017 / 08 »09
1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

category: スポンサー広告

--/--/-- --. --:-- [edit]   TB: -- | CM: --

go page top

“声のルックス”の良さが時代をつかむ! 

 顔のルックスに良し悪しがあるように、声にも良し悪しがあります。
 声の良し悪し――従来はそれを“声質”の良し悪しという呼び方をしていましたが、私は“声質”のことを“声のルックス”と呼んでいます。
 経験則として、私は1に声、2に曲とサウンド、3に詞だと思っています。これは重要度のランクではなく、ユーザーにインパクトを与えるランク付けです。人は知らない曲に初めて触れたとき、まず何に反応するかというと“声”です。「いい声だな」「特徴的な声だな」と思って耳を傾けます。それから聴くという態勢が整ったところで詞の世界に入ります。このとき、詞に深さと味わいがないと1回聴いただけであきてしまい、もう1回聴こうとは思いません。いずれにしても、まず“声”、これが大切だといえます。
 顔のルックスに流行りがあるように、声のルックスにも時代によって流行り、廃りはあるようです。ちなみに、“声のルックス”には声の特徴によって、いくつかのパターンがあります。たとえば、美人系(きれいな声)、ハスキー系(しわがれた声)、さわやか系(透明感のある声)、ロリ・ポップ系(ロリータ系)、ウィスパー系(ささやくような声)、無機質系(機械的な声)、ユニセックス系(性別不明な声)、癒し系(ホッとする声)などです。
声が武器のアーティストとして真っ先に思い浮かぶのは、マライア・キャリーです。7オクターブという声域を持ち、世界で最も高い声を出すといわれる彼女。口笛のような高音と、男性と間違えるくらいの低音。さらに近年はファルセットやハスキーボイスなど歌い方に変化をつけてきています。
 90年代前半のミュージック・シーンは、いかに高い声が出せるか、ということが勝負でした。女性はマライアに続けとばかりに高い声を張り上げ、男性ではドミンゴ、カレーラス、パバロッティによる3大テノールや、今のヴォーカル・グループの走りとなるBoyzⅡMenが流行しました。
 日本でも女性シンガーでもてはやされたのは高い声でした。小室系に代表される高音を強調した“ハイトーン系”が猛威をふるっていました。YUKI(TRF)、KEIKO(globe)、華原朋美などの特徴は、金切り声に近い高い声ですが、この高い声が、小室哲哉が作り出すダンス・ビートに上手くはまっていました。だからこそ、あれだけ大きな支持を得たのでしょう。しかし、それも飽和状態になってしまいました。
 そんなところにタイミングよく現れたのが、つんく系のモーニング娘。、T&Cボンバーなどです。つんく系の特徴は、アイドルっぽいブリッ子的な歌い方で統一した“デフォルメ系”ですが、いくぶん大げさなメリハリがきいた歌い方が、逆に新鮮だったようです。
 小室、つんく系が猛威をふるっている間に、きわめて“個性的”な“キャラ的”ともいうべき声が台頭してきました。“巻き舌系”の椎名林檎、矢井田瞳、パワフル系の小柳ゆき、aiko、そしてグルーブ系の宇多田ヒカル、倉木麻衣です。彼女たちに共通していることは、独自の個性があって、なおかつ自分だけの色を持っているということです。すなわち、声のルックスに対する現在のキーポイントは“個性”です。いかに個性的な声かどうか、が大切です。そして2002年、その声が100年にひとりといわれる元ちとせの『ワダツミの木』の大ヒットで、歌の本質は声であることが改めて証明されました。
 小室系以降、癒し系・ブームあたりから、音楽よりも声に重点が置かれる比重が高くなってきました。なぜならば、声に対して、人々が“心”そのものを発見したからです。嘘、偽りのない声は激しく人の心を震わせます。まさに元ちとせの歌は人の心を震わせたのです。ときには心臓の鼓動のように、ときには体に湧き上がる感情の揺れを波のように奏でる彼女の声は、音楽の原点である、歌=人間そのものです。
 顔のルックスが十人十色のように、声のルックスも十人十色ですが、いずれも時代をとらえるのは、いかに“個性的”か、ということです。自分だけの“個性”ある声を独特の歌い方で創造できるか、ここが勝負のわかれ道です。声のルックスの多様さがミュージック・シーンの幅を広げるのです。
スポンサーサイト

category: 俺が言う!

2014/02/19 Wed. 11:34 [edit]   TB: -- | CM: --

go page top

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。