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「フォーク名曲事典」は私たちとアーティストを結ぶ共通の財産であり、まさに時代を超え、世代を超えて聴き継がれる“名曲”なのです! 

 「フォーク名曲事典300曲」という私の著書があります。
 「フォーク名曲事典300曲」には、1966年にヒットしたマイク真木の「バラが咲いた」から81年の中島みゆきの「悪女」まで、フォーク史を彩った不滅の名曲“300曲”が当時のジャケット写真と共に紹介されています。アーティスト本人へのインタビューをはじめ、当時の関係者(プロデューサー、ディレクター、マネージャー、プロモーターなど)の証言を丹念に集めて、名曲の生まれた背景をエピソードをまじえて、1曲あたり1000字程度のドラマに仕上げています。つまり、これを読めば、当時の背景から、ヒット秘話までが一目瞭然にわかる、ということです。このエピソードを読んでから青春時代に聴いた名曲を改めて聴けば、自分の人生そのものが再現されるはずです。
 人は皆、青春時代に忘れ得ぬ人物や事柄に出会うものですが、それが“歌”であるケースは多いようです。たとえば、60年代から70年代にかけて“青春時代”を過ごした人たちが何かの会合で集まって飲み始めたとしましょう。同窓会でもいいし、同期会でもいい。そんなとき、みんなの口から自然と出てくる歌は、岡林信康の「山谷ブルース」、五つの赤い風船の「遠い世界に」、吉田拓郎の「結婚しようよ」、井上陽水の「夢の中へ」、かぐや姫の「神田川」などです。
 最初からそのつもりでギターなどを持ち込む人間もいますから、雰囲気はなおさら盛り上がります。「懐かしいな」と言っては、当時のアーティストの話や、その時自分が何をしていたのかを話し始めます。すると、まるでタイムカプセルに乗って、若い時に戻ったような気分になるから不思議です。その結果、そこに集まった人たちは、条件反射的に“歌”によって過去を共有し、一気に旧交を温めることができるのです。
 60年代から70年代にかけて背俊時代を過ごしてきた若者にとって、岡林信康、五つの赤い風船、吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫はまさしく時代を象徴していました。たとえば、「神田川」を聴かせれば、その相好を崩すのは時間の問題、いつもとは違う夢見るような柔らかな表情を見せてくれるに違いありません。つまり、それだけ歌が密着している証拠です。
 また、当時をリアルタイムで知らない若い人たちにとっても……。今のミュージック・シーンを彩る“歌”の原点となった懐かしい歌たちは、きっと新しい風を送り出すことでしょう。と同時に、若い人たちにも新鮮な新しい“出会い”となるに違いありません。そして、その“出会い”が新しい忘れ得ぬ歌を作るのです。その意味で、「フォーク名曲事典300曲」の中から厳選された108曲を収録した6枚組CD‐BOX「フォーク名曲事典」は、私たちとアーティストたちを結ぶ共通の財産であり、まさに時代を超えて聴き継がれる“名曲”なのです。名曲は常に新鮮な感動と共感を私たちに与えてくれます。だからこそ、何度でも繰り返して聴くことができるのです。「フォーク名曲事典」は、そんな“名曲の時代”を再現する“GOOD SONGS REFRAIN”なのです。
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category: 俺が言う!

2014/08/27 Wed. 10:27 [edit]   TB: -- | CM: --

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