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タイプを変えて生きていきましょう! 

 大河ドラマなど私は時代劇が大好きです。というのは、時代劇を見ていると、これからどう生きたらいいのかという“処世術”がわかるからです。
 誰だって一国一城の主になりたい、と腹の底ではひそかに思っているはずです。しかし、初めから“主”、つまり昔で言えば“殿”、今で言うなら“社長”になんかなれるはずがありません。ではどうすればいいのか?その方法論を時代劇から学べばいい、と私は思っているのです。43年間、音楽評論家という仕事をしてきてしみじみと思うことは、“木下藤吉郎状態”をどう生きるのか?ということがポイントだということです。
 木下藤吉郎――後の豊臣秀吉ですが、彼は足軽としてまず織田信長につかえました。そして足軽時代に信長に気に入られようとして、冬の寒い日は、草履を自分の懐に入れて暖めて信長に差し出しました。その結果、信長に気に入られてとりたてられるようになります。このエピソードは有名ですが、このエピソードを聞いて、そこまでして認められたくはない、と考えるか否か?そこがポイントなのです。
 若いということは、力も金もないということです。ただし、時間と頭はあります。でも、たとえ頭があったとしても、それを認めてくれる“上司”がいないと認められないと同じです。そのために、藤吉郎は信長の草履をまず暖めて、信長の注意をひいたわけです。ここで誤解して欲しくないことは、藤吉郎の草履暖めは単なる“ゴマスリ”ではないということです。ここを勘違いしてはいけません。草履を暖めるという“殿思い”の行為をすることで、殿の注意をひいて顔と名前を覚えてもらった後で、藤吉郎は数々のアイデアを提案して、それが信長に受け入れられてとりたてられたということです。
 そんなことを考えると、俺を認めてくれない、と嘆いている人がいるとすれば、それは認めてくれないのではなくて、上司が“あなた”という存在を知らないということです。だとしたら、まずあなたが上司に存在を認めてもらえるように“現代の草履暖め”をしなければならないのです。それはとりあえず、毎日誰よりも朝早く出社することかもしれない。せめてそうすることで自分の存在を強くアピールすることです。その意味で“木下藤吉郎状態”をいかにパーフェクトにできるか。これが木下藤吉郎のままで終わるのか、それとも豊臣秀吉になれるのか、のポイントなのです。
 木下藤吉郎状態にあるものは、まず自分の置かれた状況を正確に把握し、自分なりの、“草履暖め”を創意工夫して、それをやり続けなければなりません。誰にでも“駆け出し”時代はあります。駆け出し時代に辛い目にあったり、悔しい思いをするのはあたりまえのことなのです。私も駆け出しの頃は、ずいぶんと辛い目にあったり、悔しい思いをしました。そして今こんなふうに思っています。本能寺の変を中心にして、たくさんの歴史小説を読んでつくづく感じていることは、生き抜くためにはひとつのタイプではダメだということです。成長するにしたがってハマチ、ブリなどと名を変える“出世魚”のように、人間も信長型、秀吉型、そして家康型に臨機応変にタイプを変えていかないと最後まで生き残れないということです。そんな“出世魚”ならぬ“出世人間”が必要とされているのです。その意味では、タイプを変えて生きていくことが大切なのです。
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category: 俺が言う!

2015/03/19 Thu. 11:47 [edit]   TB: -- | CM: --

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