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ユーミン出現の衝撃から40年経った今、新しい音楽〈ニュー・ミュージック〉と呼べる音楽はあるのでしょうか? 

 1975年を境にフォークは「ニューミュージック」へと姿をかえました。ニューミュージックという言葉が使われ始めた75年ごろ、実はこの言葉にはふたつの意味合いがあったのです。
 当時、荒井由実(現在は松任谷由実)やティン・パン・アレー(細野晴臣、松任谷正隆、鈴木茂、林立夫)など、新しいタイプのアーティストが出現していました。従来のフォークやロックという言葉ではくくりきれなくなったので、「新しい音楽」という意味で「ニュー・ミュージック」という言葉が使われ始めました。それがひとつ。
 もうひとつは吉田拓郎や井上陽水、かぐや姫などのフォークから、新しく現れた荒井由実やティン・パン・アレーまで、すべてをひっくるめて呼んだ「ニューミュージック」。便宜的に総称するための造語であり、こちらには「・」をつけないのが正解です。つまりニュー・ミュージックとニューミュージックでは意味合いがまったく違うのですが、一般的には後者の意味で使われています。
 その中でもユーミンこと荒井由実の出現は、実に衝撃的でした。当時は自分の心情を吐露して私小説風に表現する、かぐや姫の「四畳半フォーク」が主流でした。ところが、ユーミンは73年11月にアルバム「ひこうき雲」というまったく異質な音楽を引っさげて登場しました。
 「私の音楽はイージーリスニングかな。イージーリスニングといっても薄っぺらな意味ではなく、気持ち良く聴けるっていうのかな。朝起きてふと聴きたくなるような、夜眠るときに聴きたくなるような」
 彼女自身が語ったように、ユーミンの音楽はそれまでのフォークとは明らかに質が異なるポップスでした。彼女の歌には生活の匂い、人間臭さがなかったのです。あったのは心象風景というか、色彩感覚にあふれた風景画のようなポップセンスにあふれた音楽でした。
 しかし「ひこうき雲」は専門家筋からは高い評価を受けたものの、ちょうどかぐや姫の「神田川」が大ヒットしていました。その四畳半フォークブームの渦中では、ユーミンはまだ異端でしかなかったのです。当時は高度成長の陰りが見えた時代。若者たちは学生運動に疲れ切り、目標を失っていました。そんな不透明に沈んだ空気の中で、南こうせつ率いるフォークグループ、かぐや姫の「神田川」は生まれました。73年9月のことです。そして大ヒット。100万枚を売りつくしました。誰もが思い出す、あるいは誰もが思い浮かべる心象風景を描いて、「神田川」は「同棲」という言葉を日常に溶け込ませ、時代を「やさしさ」で染めあげました。「やさしさ」はひとつの風俗となり、かぐや姫の歌は四畳半フォークと呼ばれることになりました。その対極にあったのがユーミンのニュー・ミュージックだったのです。
 しかし、75年に入って時代は動きました。チューリップの「サボテンの花」などがヒットするに伴って、ユーミンの音楽にあった奇異で異質というイメージは希薄になり、次第に受け入れられるようになったのです。タイミング良く「ルージュの伝言」が75年2月に発表されました。この曲は60年代のアメリカンポップス調で、リズムのノリが良かったし、詞のセンスもシャレていました。結果的にスマッシュヒットしたのです。そんな下地ができた後、ユーミンが作詞作曲してバンバンが歌った「『いちご白書』をもう一度」、自作自演の「あの日にかえりたい」が相次いで大ヒット。75年後半から爆発的なユーミン・ブームに突入しました。
 「赤い手拭マフラーにして」と歌ったかぐや姫の〈四畳半の世界〉に対して、「バスルームにルージュの伝言」と歌うユーミンは〈ワンルームマンションの世界〉と言っていいでしょう。ユーミン人気に比例するかのように、「ニューミュージック」という言葉も世の中に浸透していくことになったのです。早いもので、あれからもう40年という年月が経とうとしています。ユーミン出現の衝撃から生まれたまさに新しい音楽〈ニュー・ミュージック〉。今、新しい音楽と呼べる〈ニュー・ミュージック〉はあるのでしょうか?
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2015/03/24 Tue. 18:29 [edit]   TB: -- | CM: --

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