富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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フォークのことなら俺に任せてよ! で、あなたの得意は何?
 キャラクターが立っている、ということは素晴らしいことです。キャラが立っている、ということは、その人にしかない独創性があるということ、つまり、オンリーワンの存在であるということでもあるのです。
 ではキャラを立たせるためにはどうしたらいいのでしょうか? そのためには、「それだったら、あの人だな」と周囲の人たちに言わしめる得意分野というか専門分野を持つことです。分野は何でもいいと思います。ちょっと想像してみて下さい。私たちのまわりには実にたくさんの知り合いがいます。そして、そんな中には何人か必ずキャラが立っている人がいるはずです。やたら野球に詳しい人、サッカーに詳しい人から、アニメ、映画、インターネット、はたまた美味しいラーメン屋さんやケーキ屋さんに精通しているなど様々です。私たちは、何かに困ったときとか、何かを知りたいと思ったときは、「誰かいなかったかな?」と考えて誰かを思い浮かべます。そして「そうだ、それだったらあの人だな」と思い出して連絡を取ることになります。いうならば「この件に関してはあの人しかいない」か「あの人に聞けば大丈夫」ということです。ここまできたらキャラは立派に立っていると言っていいでしょう。
 逆の立場から考えることにしましょうか? キャラが立っている、ということは、キャラが立っている人間の立場からすれば、「それだったら俺に任せてよ」ということになります。つまり、その件に関しては、よく知っているし、また勉強もしているので大いに自信がある、ということです。しかも、人間の性として、他人から頼られると悪い気持ちはしないので、ますますやる気になって勉強をしますから、気がつくと本当にその分野における“専門家”になっているということです。「それだったら、あの人だな」と頼られているうちに、すっかりその気になって、その件に関して自分を飛び越して他の人に頼られてしまったらやばい、と考えて、さらに勉強をすることになります。その結果、一家を成すこともあるのです。これは悪いことではありません。いや、本来はこうあるべきなのです。それぞれが自分の得意分野をもって一家を成す。そうすればキャラが立つことによって、ひょっとしたらビジネス的にも上手くいく可能性が出てきます。ビジネスとまではいかなくても、何事においても自分が頼られるということは、人をして自信をつけさせることになります。幹事役に天才的な力を発揮する人、ビンゴの司会をやらせたらタレント以上という人もいます。整理整頓が得意な人、ワープロ打ちの名人など枚挙にいとまがないほどです。
 ではあなたは何が得意ですか?「○○だったら俺(私)に任せてよ」と自信を持っていえる何かがありますか? もしも「ない」とするならば、あなたはまだキャラが立ってはいないのです。キャラが立たないということは、周囲から見ると存在感が希薄だ、ということです。「それだったらあの人だな」と意識されて初めて“オンリーワン”の存在と言えるのです。そのためにはどんな分野でもいいから“オタク人間”になることです。さしずめ、私の場合は「フォークのことなら俺に任せてよ」かな……。で、あなたの得意は何ですか?
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