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ブラザーズ5の歌は、紛れもなく同世代に対する“人生応援歌”です! 

 1970年代にフォーク・シーンを支えた杉田二郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山厳、因幡晃からなるスーパーユニット“ブラザーズ5”が去年の10月に発表したシングル「この街で」が、有線キャンシステムの〈お問い合わせランキング1位〉(去年7月度演歌・歌謡曲部門)を獲得して以来ロングセラーを続けています。
 実はこの曲には創作秘話があります。
 05年3月3日、松山市で開催された日本ペンクラブ主催の「平和の日・松山の集い」にゲストで招かれた芥川賞作家・新井満は、本番前日に表敬訪問した松山市役所で「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」というコピーを見つけました。松山市の「だから、ことば大募集」で市長賞を受賞した桂綾子さんの作品でした。
 「シンプルだけど心の深いところまで届いてくると感動して、そんな想いを話したら、市長さんから、このコピーをふくらませて、明日の“平和の日・松山の集い”でぜひ発表して下さいと頼まれたんです」(新井満)
 結局、即興的に「この街で」は生まれましたが、反応は高まるばかりでした。そこで新井盤が06年5月にリリースされました。さらに08年になると城之内早苗with布施明、フォー・セインツ、仲本工事と三代純歌、10年になるとトワ・エ・モワなどがカバー盤を相継いで出しました。カバーされるということは“いい曲”だという証拠。そして、満を持してブラザーズ5が“本命盤”をリリースしたというわけです。
 「歌のストーリーが純粋で理想形なんです。この街で生まれて、その街の人と恋をして、そして人生をまっとうしていくってことがなかなかできるようでできない。これは僕にとって夢の世界なんです」(杉田二郎)
 杉田が言うようにこの歌はまさに私たちにとって理想の「人生ストーリー」ではないでしょうか。「この街で」は同世代の私たちにとってこれ以上はない“人生応援歌”なのです。「この街で」が収録されたファースト・アルバム「いとしい仲間たち」もぜひ推めたい。
 このアルバムのコンセプトは「あの頃のときめきをもう一度共有しませんか」ということ。そのために彼らは“あの頃”(60年代から70年代にかけて)ヒットした「風に吹かれて/ボブ・ディラン」「雨を見たかい/CCR」「イフ/ブレッド」など洋楽8曲、「この広い野原いっぱい/森山良子」「風は知らない/ザ・タイガース」「いつまでもいつまでも/ザ・サベージ」など邦楽5曲をカバーしています。いずれの曲も名曲なので“あの頃”にタイムスリップしてしまい、気がつけば一緒に口ずさんでいる自分を発見してびっくりしてしまいます。その意味では、ブラザーズ5の歌は、紛れもなく同世代に対する“人生応援歌”なのです。杉田二郎、堀内孝雄、ばんばひろふみ、高山厳、因幡晃がまだ現役で頑張っているなら、私ももう少し頑張ってみようと思えてきます。ブラザーズ5の存在そのものが私たちに対する“頑張れ”というメッセージなのです。
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category: 俺が言う!

2015/09/14 Mon. 14:30 [edit]   TB: -- | CM: --

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