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たまには良質な音楽書を読んで深く考えてみましょう! 

 良質な音楽書はアーティストや歌をより深く理解するためのテキストとなります。最近読んだ本の中からそんなテキストを4冊紹介しましょう。

 「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」などの俳句で知られる正岡子規。そんな子規の俳句にメロディを付けたなら? そんなユニークな試みをしたのが「千の風になって」のヒットで知られる芥川賞作家の新井満です。この制作に当たり、新井は子規の故郷・松山を歌った俳句から松山市民に世代別に好きな句のアンケートを実施しました。その結果、4000人分のアンケート用紙が集まり、そこから人気の俳句、朗読を含む全8楽章からなる組曲が完成しました。「故郷や 故郷や 故郷や……」とルフランから始まるカントリー調のメロディも印象に残りますが、特に朗読章においては子規の墓誌銘、ペンネーム、大好物にも迫っていて、俳句だけではない〈人間・正岡子規〉に触れられるところも『春や昔 正岡子規のふるさとシンフォニー』(正岡子規 俳句 新井満 歌詞構成・作曲・歌唱・朗読・文 学校図書 1500円)の魅力です。

 『戦争が遺した歌』(長田暁二 著 全音楽譜出版社 9500円)はまさに“歌が明かす戦争の背景”です。森山良子の歌で知られる「さとうきび畑」は、沖縄戦の戦場跡・摩文仁の丘のさとうきび畑に作曲家・寺島尚彦が立ったとき、戦役者たちの魂の叫びが聞こえてきたことがきっかけで1967年に生まれました。四十数年がたってこの歌のリアリティは増しています。いや、「花」「島唄」などもです。戦争が身近に感じられる時代だからこそ“戦争が遺した歌”のリアリティが増しているのです。本書を読んでいると、本当はこんな歌が必要とされない平和な世界になってほしい、という著者の熱い想いが伝わってくるようです。

 「ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベスト500」という企画が外国にはありますが、これまで日本には音楽の「オールタイム・ベスト」がありませんでした。そこで著者・川崎大助が日本のロックの「オールタイム・ベスト」にチャレンジしたのが『日本のロック名盤ベスト100』(川崎大助 著 講談社現代新書 840円)です。第二部〈米英のロックと比較し検証した日本のロック全歴史〉を熟読して、著名と同じ第一部を読むと、著者がなぜこの100枚のアルバムを選んだかがよく分かりますが、と同時に、「私だったら……」という思いが自然と湧いてきます。「私はこう思う」と考えさせる本書にはそれだけ内に秘めた強いメッセージがあるということです。

『かだっぱり』(稲垣潤一 著 小学館 1500円)は「クリスマスキャロルの頃には」などのヒット曲で知られるシンガー・稲垣潤一の自叙伝。著者が高校卒業後プロを目指して“ハコバン”(キャバレーなどで生演奏するバンド)の世界に入り悪戦苦闘する時代と、デビュー前後の80年代前半の話で構成されています。前作を加筆改題した文庫本『闇を叩く』と併せて読むと音楽業界の深層がよく分かります。
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category: 俺が言う!

2015/12/03 Thu. 10:53 [edit]   TB: -- | CM: --

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