富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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“だぼはぜ人間”にはなるな! まずは自分自身を磨きなさい!
“だぼはぜ”のように、はなりたくないものです。だぼはぜは淡水産の小形のはぜの一種ですが、エサなら何でも食いついてしまうという習性があります。従って“だぼはぜのような奴”とは、節操もなく何でもいいから飛びついてしまう奴という意味です。表現はきれいではありませんが、“味噌も糞も一緒”とほぼ同じです。
 だぼはぜ人間は確かに存在しています。いや、誰の中にも“だぼはぜ人間”のDNAはあるのです。ただひとつ違うことは、そのDNAが出てしまうか、出ないか、ということですが、その差はかなり大きいと言っていいでしょう。だぼはぜ人間の特徴は、おいしいなと思えるところにはどこへでも顔を出すということです。この人、知っておいた方がいいなと思うと、臆面もなく近寄っていきます。あなたのまわりを見回して下さい。おいしそうな所には必ず顔を出している奴っているでしょう。ま、こまめといえばこまめですけれども、はたしてそれでいいのでしょうか? 確かにどこへでも顔を出して、顔を覚えてもらうことは大切なことです。そこから“人脈”が作れることもあるからです。しかしながら、相手の立場に立って考えたらどうでしょうか? 相手の立場に立って考えれば、だぼはぜ人間と名刺交換をしたぐらいではたぶん記憶に残ることはないでしょう。2回、3回と顔を会わせたら、さすがに顔と名前ぐらいは覚えるかもしれませんが、はっきり言って、そこまでなのです。そこまでということは“だぼはぜ人間”で終わってしまうということです。
 人と知り合うということは、名刺交換をしたときに、相手に自分のことをアピールできないとダメだ、ということです。つまり、何をしているのか、そのことによって相手が自分に興味を持ってくれて、初めて知り合った、といえるのです。ところが、だぼはぜ人間の場合は、そこが、つまり、何をしているのかという最も大切なところが希薄なので、印象に残らないのです。で、何を言いたいかというと、何にでも飛びつく前に、まずは自分がしなければいけないことをきちんとすべきだ、ということです。自分が何をしたいのか、今何をしているのか、という足元がしっかりと固まっていれば、だぼはぜのようになる必要はないのです。何にでも飛びつくということは、自分に何もないということと同じです。自分がしっかりとしてさえすれば、今自分に必要なものがわかります。その必要な物を手に入れようとするのは“だぼはぜ”ではありません。優秀なハンターと言っていいでしょう。
 だぼはぜのように考えもしないで、エサだなと思うと何にでも飛びついてしまうと、必ず痛い目にあいます。でも、それは、自業自得なのです。そんなことを考えると、私たちはまず自分がやらなければいけないことをしなければいけません。上手い話に飛びついて結果的に泣きをみるのは自分自身なのです。あまりにもおいしすぎる儲け話には必ず落とし穴があるし、自分の身は自分で守らないと危険な目にあってしまいます。そのことは日々のニュースが教えてくれているではありませんか。だからこそ、だぼはぜ人間にはなるな。まずは自分自身を磨きなさい、と言うのです。
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