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〈大人の音楽〉を必要としている時代に最も“旬”な存在が山下久美子かもしれない! 

 1982年夏、「赤道小町ドキッ」の大ヒットによって、山下久美子は大きくクローズ・アップされました。コンサートではステージを所狭しと動き回り、興奮で観客を総立ちにさせてしまう。そんなところから出た〈総立ちの久美子〉というキャッチフレーズと共に、彼女は時代を象徴するスターとなりました。
 山下久美子は1980年6月に「バスルームから愛をこめて」でデビューしました。その頃、私は取材していますが、最初に会った日のことを今でもはっきりと覚えています。
 「私は人を引っ張っていくようなタイプじゃありません。自分のやっていることがどこまで浸透しているのか、ちゃんと確かめないと前へ進めないんです」
 言葉を選びながら、伏し目がちに話す彼女を見て、浮き沈みの激しい世界で耐えていくには、あまりにも内気すぎるのではないかと気になりました。
 「胸のここんとこがキュンとなるような歌を歌いたいのよね」
 そんな無邪気なことを言っていた〈胸キュン娘〉が「赤道小町ドキッ」が大ヒットした頃には〈総立ちの久美子〉に変身してしまっていました。
 〈総立ちの久美子〉から、なんの形容詞も必要ない〈山下久美子〉へ成長した彼女は「ひとつの枠にとらわれたくないの」と言います。
 「安定感や安心感の中に不安や恐怖を感じる。そうすると無性に何かをやりたくなる」
 彼女の人生はこの繰り返しだそうです。こんな彼女の性格がアーティストとしての成長に大きくプラスしていることは今さら言うまでもありません。だからこそ、山あり谷ありの音楽人生を乗り越えて彼女は35周年を迎えることができたのです。

 3月30日発売予定のオールタイムベスト「山下久美子 オール・タイム・ベスト Din-Don-Dan」には新曲が2曲(「Din-Don-Dan ホラ胸が鳴る」「仲直りにくれた手紙」)が収録されていますが、現在の山下久美子が素のままに表現されています。デビューして35年というキャリアを積んだからこそ歌える歌だと思います。「赤道小町ドキッ」があの時代に必要とされたからヒットしたように、今の時代は〈大人の音楽〉を必要としています。そんな時代に最も“旬”な存在が山下久美子かもしれません。

 数年前から私は〈Age Free Music〉を提唱しています。〈演歌・歌謡曲〉でもない。〈Jポップ〉でもない。良質な“大人の音楽”を〈Age Free Music〉と名づけて大人が聴ける大人の音楽を発掘しては推賞しています。そんな〈Age Free Music〉にふさわしいアーティストが山下久美子であることを最近私は発見しました。だからこそ、私がプロデュースしているイベントにゲスト出演してもらって〈ミニライブ〉をしてもらったのです。彼女は「宝石」「バスルームから愛をこめて」「シャンプー」「赤道小町ドキッ」「こっちお向きよソフィア」などを歌ってくれましたが、正直言って、これぞ私が求めている〈大人の音楽〉だと思いました。だから、ライブが終わった後、彼女に「これぞ私が求めているAge Free Musicです」と称賛したのです。
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category: 俺が言う!

2016/05/23 Mon. 17:19 [edit]   TB: -- | CM: --

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