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“フォークのレジェンド”北山修と“ロックの女王”白井貴子とのコラボレーションが新しい“大人の歌”を生んだのです! 

 今は今しかない。白井貴子はそう思っています。生き方にも音楽にも共通するこの信条をつかむまでいくつかの壁を越えてきました。
 入社2ヶ月目のこと。会社がインテリアのショールームを兼ねた喫茶店を開き、彼女はそこに配属されてしまいました。毎朝同じ時間に起きて満員電車に揺られる生活。仕事といえば、1日中コーヒーカップを洗い続けるだけ。デザインの仕事がしたくて、やっと入れてもらえた会社だったのに……。気持ちが重かった、と言います。
 「これじゃないよ。わたしがやりたいことは」
 毎日、心の中でつぶやき続けたという。欲求不満の解消策に彼女は歌を作りました。
 「女の子は2人だけだったから、お昼休みは交替でとるんです。私は食事もそこそこに、休憩室で曲を書いていました」
 それでも流しの水に映る自分が問いかけてきます。
 「このままでいいの?」
 自分が今、本当にやりたいことを考えてみました。
 音楽への情熱を燃やす“もうひとりの自分”の存在が大きくなっていく。遂に、コーヒーカップを洗う“自分”に向かって叫んでしまいました。
 「今は今しかないのよ。若いんだから何だってできるじゃない」
 音楽に懸ける決心を固めたのは喫茶店に配属されて4ヶ月目、1980年10月頃のことでした。「入れてもらった会社への義理を果たすために」キリのいい12月いっぱいまで勤めて退社。やるだけやってみようと思い、CBS・ソニーのオーディションに応募。合格して81年11月に「内気なマイ・ボーイ」でデビュー。22歳の時のことでした。
 小さい頃から内気な少女でした。そんな彼女がデビュー半年後、東海大学の学園祭で、初めて3千人もの観衆の前に立ちました。それまでステージでは照れ笑いばかり浮かべていたのが、この日初めて、歌う喜びを素直に顔に出せたのです。「今日は思い切りできたな」。そう思いながら、ラスト曲の「夢中大好き」という曲を歌い始めた時、目の前の3千人がひとり残らず踊りだしました。一瞬、何が起きたのかわからなかった、と言います。歌い終えて気がつくと、いつの間にかステージから飛び降りている自分がいました。
 「私のために来てくれた人たちと一緒に楽しい時間を過ごすことが第一だ。今は今しかないんだから、って」
 今は今しかない。だから楽しまないと意味がない。その日から彼女の音楽に対する姿勢も決まりました。同時に、内気な少女は成長し、84年後半には「Chance!」がヒットして“ロックの女王”の地位を不動のものとしました。あれから32年という年月が経ち、彼女は人間としても成長し、「今しかない」ことを追い続けています。ニュー・アルバム「涙河」は、白井貴子「北山修/きたやまおさむ」を歌う、というコンセプトのもとに、フォークのレジェンド“北山修”と“ロックの女王”白井貴子とのコラボレーションによる新しい“大人の音楽”と言っていい作品になっています。このアルバムを聴いて彼女の人生をたどってみて下さい。今は今しかない、という真意がわかるはずです。
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category: 俺が言う!

2016/08/25 Thu. 15:54 [edit]   TB: -- | CM: --

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