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オンリーワンの世界を確立した大貫妙子! 

アーティストには2通りのタイプがあります。プロになったからにはヒット曲を連発して“ナンバーワン”をめざすか、オリジナリティーを追求してあくまでも“オンリーワン”をめざすか、です。
大貫妙子は、後者、つまり〈オンリーワン・アーティスト〉と言っていいでしょう。1973年、彼女は山下達郎、村松邦男などと“シュガー・ベイブ”を結成。75年に日本初の都会派ポップスの歴史的名盤と評価の高いアルバム「ソングス」を発表。しかし、シュガー・ベイブは翌76年に解散。そして彼女は同年、アルバム「グレイ・スカイズ」でソロデビューしました。早いものでそれからキャリアを積み重ねて去年40年を迎えました。と同時にソロ・デビュー40周年を記念した作品が続々とリリースされています。
 まず第1弾として、LP+2CD+DVD+絵本からなる「パラレルワールド」が発表されました。この豪華BOXに託した想いについて彼女は語ります。
「40年の集大成というか、本当にいろいろなことをやってきたので、私が責任を持って、自分が選んだ自分のいいところ、という感じです。ですから、ひょっとするとファンの皆さんは、あの曲が入っていないじゃないか、とおっしゃるかもしれませんね」
 ふつう何周年のベスト・アルバムといえばヒット曲をセレクトしたものと相場は決まっていますが、彼女の場合はあえてそうはしていないところが彼女らしいといえるのではないでしょうか。
 第2弾として、去年の12月22日に東京芸術劇場で、千住明指揮・編曲のもとで東京ニューシティ管弦楽団と共演。そして今年の3月に、そのときのシンフォニック・コンサートを収録した映像作品「TAEKO ONUKI SYMPHONIC CONCERT 2016」(DVD+特曲CDの2枚組)がリリースされました。これを見ると会場にいたかのような臨場感に包まれるほどリアリティーにあふれています。
 「普通のコンサートと違って、歌がとにかく大変ですね。やっぱり40人以上のミュージシャンを後ろに背負っているので、歌わされるっていうか、後ろから音圧が押してくる感じで体力も使います。でも気持ちがいいですね」
 このDVDを見ていて感じたことは、どの曲を取っても、そこにはいい作品を作ろうという彼女の“美学”というものがあって、受けを狙ってなどのポピュラリティーは追求していないということです。彼女には誰もが知っているヒット曲は多くありません。しかし、そのわりに“大貫妙子”という名前は浸透しています。なぜか? それは大滝詠一、細野晴臣、山下達郎などと同じように、アーティストの中で水戸黄門の“葵の印籠”的な音楽に対する絶対的な価値観があるからです。絶対的な価値観を持つ独自の世界を確立したからこそ、彼女は〈オンリーワン・アーティスト〉なのです。

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category: 俺が言う!

2017/05/22 Mon. 11:15 [edit]   TB: -- | CM: --

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