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“文学と音楽”が遭遇して生まれたのが〈新井満作品〉です! 

 「新井満コレクションⅠ 風神」の続編となるアルバム「新井満コレクションⅡ 雷神」がリリースされました。これらはどんな内容なのか? 新井満は語ります。
 「『風神』を出した以上は『雷神』を出さないわけにはいかんだろうと。『風神』と『雷神』でワンセットですよね。『昼』と『夜』とか、『女』と『男』とか、世の中の現象っていうのは全部セットになるようにできてるんです。ですから、『風神』だけで終わってはいかんと。かねがね『雷神』をいつ作るんだと、心の声が聞こえてきまして、ようやく10年がかりで作ったんです」
 内容的にはどう違うのでしょうか?
 「似たようなもんです」と新井は微笑みながら言う。
 「私は北海道の大沼というところに移住して、動物と一緒に暮らしているんですけど、20年以上経つんです。大沼に移住して音楽活動もすることになって、できた曲が『千の風になって』だったわけです。ですから、『風神』の代表曲は『千の風になって』です。あれから10年が経って、その間にいろいろとできた曲を集めてコレクションⅡを作ったというわけです」
 新井は正岡子規の俳句に曲をつけたり、良寛と貞心尼の恋唄を作ったり、「アジアの聖フランシスコの平和の祈り」と呼ばれる有名な祈祷文に曲をつけて賛美歌を作ったりと独自の世界を確立しています。つまり彼には唯一無二のオリジナリティーがあるということです。
 「新井は人のマネをするのが大嫌いなんで、誰もやっていないオリジナリティーだけはあると自負しています」
 そう前置きして、新井は自身の作品をこう分析してくれました。
 「新井の特徴は、普通の音楽と違っていて“文学と音楽”が遭遇しているんです。どんな文学かというと、日本の古典的な文学が多いんです。万葉集とか古事記とか。あるいは俳句、短歌、和歌など。そういう日本の古典文学をピックアップしてメロディーをつけるというね。他の皆さんがあまりおやりにならないことをやってきたのが、新井の音楽活動で、その代表的なものを今度の『雷神』では集めてみたんです」
 「風神」と「雷神」は、その意味で、新井満の“文学と音楽”が遭遇して生まれた〈新井満作品〉にとっての“入門編”と言っていいかもしれません。
 「芥川賞作家」という顔と「レコード大賞作曲賞受賞作曲家」という顔を併せ持つアーティストは他にはいません。最後に、「千の風になって」が「風神」の代表曲ならば「雷神」の代表曲は何でしょうか?
 「北海道ならではの作品がありまして、『イランカラプテ』です。アイヌ語で『こんにちは』ですが、あなたの心の片隅にそっと触れさせて下さい、という奥ゆかしい意味もあるんです。アイヌ民族の友人から『イランカラプテ』という言葉を聞かされて感動して、この言葉を歌にしよう、と思ったんです」
 新井満の神秘な世界に触れてみて下さい。新しい地平が開けてくるはずです。
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category: 俺が言う!

2018/04/12 Thu. 09:57 [edit]   TB: -- | CM: --

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