最近、私は“携帯電話の死角”に入ってしまい、義理を欠いてしまうことになりました。あるアーティストのライブに行って、楽屋での軽い打ち上げが終わったのが午後9時半頃のこと。それから近くに場所を移してアーティストをまじえてスタッフの本打ち上げが予定されていました。私はその本打ち上げに招待されていたので、時間をつぶそうと思って、一緒に行った友人と近くの飲み屋で時間をつぶすことにしました。当然のことながら、「程よいときに電話をくれる」という約束を交して、私たちは、とある焼き鳥屋さんへと行ったのです。なぜそこを選んだのかというと、近場で、なおかつ一階にあったからです。地下の店に入ってしまうと携帯がつながらないことがあるので、それを避けて安全パイを取った、という訳です。
それにしても、携帯電話が“圏外”になっていたとは思いもよらないことです。まさか木造建築の1階で“圏外”になってしまうとは予想もしていませんでした。圏外がふつう出るのは地下にもぐったときのことです。それから昔に作られたいかにも鉄筋コンクリート造りの建物は磁場にじゃまをされて電波が遮断される場合があります。こんなときはあらかじめ危ないというので避けたりします。ところが、今回にかぎっては、始めから圏外になるなんて思いもしませんでした。なぜならば1階は入るはずだという先入観があるので、表示のチェックなどする訳がありません。ましてや安心しきっているので、飲み始めて途中のチェックも、です。ここに見事に落とし穴があったのです。そこは携帯電話の“死角”ともいうべき“圏外”です。今回の出来事で私が実感したことは、安心して油断しているときにかぎって“死角”は待っている、ということです。あなたの“死角”は何ですか? 考えてみる価値はあるのです。

