しかし、現実にはそんな“チャンス”を生かし切っていない人がほとんどなのです。誰でも「うらやましいな」と思うことはあります。そして「あんなふうになれたらいいな」とも思います。しかしながら、だからといって、「よーし、私も…」ということにはなかなかならないものです。もったいないことだな、と思います。なぜこんなことになってしまうのでしょうか? それはおそらく本当に「うらやましいな」と思っていないからではないでしょうか? 確かに一瞬は「うらやましい」と思うかもしれませんが、すぐに冷静になって「まっ、いいか」と現実を肯定してしまってはいませんか? 頑張るよりも、その方が楽だからです。「ま、いいか。なんとかなっているし……」。今、そんな風潮が蔓延しています。いかがなものか?と思います。
「書き直しをさせられて悔しいだろう。悔しかったら、書き直しをされないような原稿を書いて来い」。この一言に私は反論できませんでした。まったくの正論であり、それ以上でも以下でもなかったからです。それから私は頑張りました。悔しい思いをしないですむように独学で勉強して、書き直しをさせられないような原稿が書けるように頑張ったものです。だからこそ、今の若い人たちを見ていて歯がゆいのです。何かを尋ねると、「知りません」と言います。知らないということは本当は恥ずかしいことなのです。恥ずかしいと思ったら勉強をして覚えるべきなんです。でも、ほとんどはそのままです。恥ずかしいと思わないから調べようとしない。加えて、恥ずかしいと思わないから悔しいとも思わない。これではエネルギーなど生まれてくるはずがありません。「うらやましいな」「悔しい」と思ったら、それを反動エネルギーに変えるべきです。その反動エネルギーがあなたを成長させるのです。

