富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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トラブルは面倒臭いと思って手抜きしたことが要因で起こるのです!
 できれば隠しておきたいことがあります。なぜかというと、相手にバレてしまうと話がややこしくなるからです。という訳で、バレないだろうと願いながら、相手に隠して事を進めてしまいます。この場合、バレないで済んでしまえば、こんなにラッキーなことはありません。
 しかしながら、そう簡単に事が運ばないのが世の常なのです。大方は相手にバレて、ここからが大変なことになります。隠していたことがバレるわけですから相手は怒ります。「なんで俺に黙って事を進めたのか?」とか「俺を騙したんじゃないだろうな?」とかガンガン責められてしまいます。隠していたこちらが悪いわけですからしかたがありません。だが、それにしてもなぜ人は、バレたときのことを心配しながらも、バレないでくれと願いながら、こっそりと事を進めたがるものなのでしょうか?
 確かに面倒臭いということはあります。あの人は細かいから根掘り葉掘り尋ねられて閉口してしまう。できることならば、そんな面倒臭いことは避けて通りたいものだ、と思うのは人情です。でも、そのときでも、頭の片隅に「ひょっとしたらまずいかも?」という“懸念”はあるはずなのです。そして、やがてバレてしまうと大変なことになるだろう、ということも予測ができています。だとしたら、「まずいかも?」と思ったならば、その段階で襟を正してきちんと相手に伝えるべきなのです。確かに面倒なことだと思います。根掘り葉掘り尋ねられて閉口してしまうことは目に見えています。つまり、相手が納得できるまで徹底的に説明をしなければならないのです。最近特に説明責任を果たしなさい、と言われますが、実はここは大変重要なポイントなのです。相手を納得させるためには、こちらの都合のいい理屈を並べたてただけではダメなのです。相手の質問に丁寧に答えて、疑問点がひとつもないように説明をしないかぎり、相手は納得してくれないのです。だが、現実はどうでしょうか? 国会審議を見ていると、与野党間の攻防は、とても説明責任を果たしているとは思えないし、聞いていて納得できるものでもありません。結局のところ、つまるところ、国会の与野党の攻防みたいになってしまうのです。これでは、いかがなものか?です。
 本音として納得できるまで疑問点を問い質し、それに対する説明を受けたいものです。そうすれば文句など言いません。しかし、現実は見切り発車が多すぎるのです。「ま、こんな感じかな」という感じで事を進めてしまいます。そのイメージが相手の考えているものと合っていれば何の問題もないのですが、「ちょっと違うな?」ということになると「話が違うじゃないか?」というふうになって、ここで“トラブル”が生じるのです。ここからの調整が本当にややこしいのです。事はかなり進んでいますから、こちらはできればこのまま進めたいものだと思っていますが、相手はイメージが違うから「大幅に直してくれ」ということになり一悶着ということになります。これを解決するのは大変なことですしエネルギーがいります。だからこそ、始める前にきちんと話し合いをしておいた方がいいのです。包み隠さずに話をして、相手とすり合わせをして“合意”を取りつけておきさえすれば“トラブル”は生まれないのです。その意味では、トラブルは面倒臭いと思って手抜きしたことが要因で起こるのです。あなたは手抜きをしていませんか?
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