富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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膠着状態に陥ったら、あわてないでじっくり待ってから勇気を持って動くことです!
 膠着状態に陥って、にっちもさっちもいかないことがあります。こんなときほど困ってしまうことはありません。なぜかというと、変に動けないからです。かといって、そのままにしておくと、ある状態のままで動きがないわけですから、次第に焦りが生まれてきてイライラが募るというわけです。
 さて、膠着状態に陥ってしまったときはどう対処したらいいでしょうか?じっくり待ったうえで、それでも動きがない場合は、たとえリスクがあったとしても、勇気を持って自分から動くべきだ、と思います。
 たとえば、何かをやりたい、と自分が思ったとしましょう。そのことをAさんに相談しました。Aさんは「Bさんにお願いしたら」とアドバイスをくれて、Bさんに引き合わせてくれました。このケースの場合、最重要人物はBさんです。なぜかというとBさんはその業界の実力者でBさんが動いてくれたら百パーセント決まる、ということです。しかも、Bさんとの仲を取ってくれたAさんも業界の相当の実力者。その意味では、これ以上ない強力布陣です。
 Bさんは「わかった」と言って、自分の片腕ともいうべきCさんを呼んで、「やるように」と指示します。CさんはボスであるBさんの意をくんで根まわしにかかります。本来ならば、これで事は決まるはずなんです。しかしながら、そう簡単なことではないのです。いつの間にか膠着状態に陥ってしまうのです。なぜか?Cさんも動いてはいるのですが、要求が高度な場合、相当力を入れて本気にやらないと決まるものも決まらないからです。
 CさんはBさんに「あの件はどうなっている?」と尋ねられると、「今、調整中です」と答えます。Bさんは当然ながら上手く進んでいると思っています。しかし、現実はCさんのところで“保留”になってしまっているのです。
 なかなか決まらないので、こちらの方はAさんをつついてCさんに催促してもらいます。「できるだけ頑張ります。もう少し待って下さい」という答えがCさんから返ってきます。こちらとしてはお願いする立場ですから、これ以上はせかすことはできません。そうこうしているうちに時ばかりが経ってしまいます。いったいどうしてしまったんだろうか?といらいらが募ってきます。そこで、しかたがないので、今度はCさんに直接「例の件なんですが…」と再度お願いすることになります。「今、頑張っています」と言われてしまうと、もうそれ以上のことは言えません。これが困った膠着状態なんです。
 Aさんに再度お願いしたし、Cさんにも直接お願いしました。とりあえず“打つ手”はないのです。かと言って、このまま手を打たないでいると、膠着状態は続いたままです。
 こうなったら、後はもう最後の手を打つしかありません。実力者Bさんに直接お会いして改めてお願いすることです。このとき注意しなければならないのは、Aさんの顔をつぶさないようにするために、事前にその旨を伝えることです。そしてBさんとアポイントメントを取った後で、Cさんにも「こういうことになりました」と報告することを忘れてはいけません。Bさんがどう思うか?リスクはありますが、膠着状態がとけることだけは確かです。後は吉と出るか凶と出るか?それはBさんに自分の誠意が通じるかどうかです。人との付き合いは難しいものです。だからこそ大切でもあるのです。膠着状態に陥ったとき、焦ってはいけません。だが、動かなければいけないときは勇気を持ってやるしかないのです。
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