富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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自分の人生のギア・チェンジは他人に頼るのではなく自分がしなければなりません。なぜならば、自分の人生の運転手は自分自身だからです。
 自信がないときは他人に頼りたくなるものです。また、自信がないときほど他人のせいにしたくなるものです。しかし、それではいけないのです。そして、そのことは自分自身が一番わかっているくせに、それでもなお他人に頼ったり、他人のせいにしてしまうのはどうしてなのでしょうか?
 はっきり言って、自分が弱いからです。そのことを認めたくないものだから、他人のせいにして、自分を正当化してしまうのです。いや、慰めてしまうといった方が的確かもしれません。俺(私)はこんなに頑張っているのに上手くいかないのはまわりが悪いのだ、と思いたくなる気持ちはわかります。かく言う私とてそうです。自分の思い通りにいかないと、その責任を他人のせいにしたくなります。上手くいかないのは、あいつに頼んでおいたのに、あいつがきちんとやってくれないからだ、と思いたいことはたくさんあります。しかし、冷静に考えてみれば、やってくれない相手が悪いんじゃなくて、一番頑張らなくてはいけないことをやらないで、他人に頼ってしまった自分が悪いんです。これはいつも言っていることですが、あなたが不満を感じていることがあるとすれば、あなたの“不満”の原因はあなた自身が作っているのです。このことがわからないかぎり、他人のせいにし続けて、あなたの不満が解消することはきっとないでしょう。
 私にもそういうことは多々あります。でも、他人に頼りたくなったり、他人のせいにしたくなったときは、自分は楽をしてさぼりたいと思っているのだ、と気をひきしめることにしています。誰だって、苦しいことはしたくないし、できれば楽をしていい目を見たいと思っています。でも、そんなことはありえないのです。自分にきびしくして一番頑張った人が自分の夢に近づくことができるのです。そんなことは百も承知のはずです。
 勉強をしないでいい成績なんて取れるはずがないし、スポーツなら練習もしないで優勝できるなんて不可能です。そんなことは言われなくてもわかっているはずですが、どうして人間はつい楽をしてしまうのでしょうか? しかも、そのことはわかっているはずなのに、他人のせいにして自分を正当化してしまう。その結果、何の解決にもならないで、再び同じ繰り返しをしてしまう。学習効果がないというか、甘えのスパライルというか、困ったものです。
 苦しいとき、苦しいからと言って、楽をしてしまうと、そのときはいいですが、そのあとはもっと苦しくなります。だからこそ、苦しいときは、ここさえ乗り切れば必ず楽になるはずだ、と思って歯を食いしばって頑張り続けることです。ランナーズハイとはそういうことです。マラソン・ランナーが苦しさを乗り越えたとき、急にハイになって今まで以上に楽に走れるようになります。いわば“ターボ”がかかった状態といっていいでしょう。その意味では、私たちも苦しさをがまんして乗り越えれば“ハイ”な状態になり“ターボ”をかけることができるのです。自分の人生のギア・チェンジは他人に頼るのではなく自分がしなければならないのです。なぜならば、自分の人生の運転手は自分自身だからなのです。
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