富澤一誠の「俺が言う!」
音楽評論家 富澤一誠氏の 「俺が言う!」を掲載していきます。
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「お前の夢はかなったかい? 俺の夢は眠っていないか?」という“心の声”が聴こえますか?
 1970年春、19歳になったばかりの私にとっては“新宿”になじむことが“青春”でした。新宿・風月堂にヒッピーがたむろし、アートシアター新宿文化に芸術家の卵たちが集い、吉田拓郎が新しい時代を歌い、そして音楽喫茶・ルイードが若者たちの溜まり場でした。そんな“時代”という荒海に、私は漕ぎ出して行ったのです。
 早いものであれからもう38年という年月が流れてしまいました。長いようで短い38年間でしたが、その38年間を振り返ってみることにしました。手前みそですが、私の自叙伝ともいうべき単行本「音楽を熱く語るたびに夢が生まれた!〜聴いた。見た。感動した。J−ポップ四〇年史〜」(シンコーミュージック・エンターテイメント刊。3月10日発売)を書き上げて、本当に良かった、と思っています。
 2008年早春、57歳を目前に控えた私は“心の声”を聴いています。その“心の声”とは20歳の“あのときのぼく”の問いかけです。「お前の夢はかなったかい? 俺の夢は眠っていないか?」。
 71年、20歳のときに拓郎の「今日までそして明日から」を聴いて私は、東大を中退して音楽評論家としてスタートしました。それ以来、37年間“青春”のすべてをかけて突っ走ってきました。ところが今、56歳になって自分が突っ走ってきた37年間を振り返り、自分の青春時代は何だったのか? と考えたとき、「これで良かったのか?」と思わざるをえません。というのは、現在の私と、20歳の“あのときのぼく”がなりたいと思っていた私、との間の微妙な“ズレ”があるのです。この“人生のズレ”を感じている以上、私はズレを修正しなければならないのです。
「お前の夢はかなったかい? 俺の夢は眠っていないか?」
 20歳の“あのときのぼく”の問いかけに対して、どう答えるかが私のこれからのテーマです。今、私は“心の声”に励まされ、誘導されながら目的地に向かって漕ぎ出しています。新しい地平の彼方にくっきりと“何か”が見えてきたようです。
 私の人生は第3コーナーを曲がって直線コースに入ったところです。地平の彼方に見えてきた“何か”はゴールかもしれません。でも、そうではないかもしれません。いずれにしても、「お前の夢はかなったかい? 俺の夢は眠っていないか?」という“心の声”に誘導されているのは確かです。そんな誘導電波に乗りながら、「自分自身を生きているだろうか?」と常に自分に問いかけながら、これから突き進むつもりです。私には今、確信していることがあります。これまでの37年間は、自分にとって最高の助走期間だったのです。だとしたら、最高の助走スピードに乗って、今度こそ、自分が行きたい方向に思い切って飛ぶことです。それができたとき、自分が感じている“人生のズレ”を直すことができるのです。自分の人生にとっては、これからが“メインステージ”なのです。あなたに自分の“心の声”が聞こえますか? 「お前の夢はかなったかい? 俺の夢は眠っていないか?」という……。
コメント
この記事へのコメント
夢はにげない
中学を卒業するときに担任の先生から
送られた言葉です。
逃げているのは君自身なのではないか
とも言われたような気がします。

当時の夢と現在はまったく違ってきている
けれど、今の夢は夢で持ち続けているし、
夢に向かって逃げない自分が好きです。

まだ夢の途中かな?
2008/04/08(火) 18:16:31 | URL | テニスボーイ #LcIbgTTs[ 編集]
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