先日、友人の“励ます会”をやりました。その友人をAとしましょう。主催する方は私と友人のB、先輩のCさんです。ちなみに、AとBは私の後輩です。
待ち合わせの店の近くで大先輩のCさんにばったり会いました。「年末は忙しかったの?」とCさんが尋ねるので「ま、昔ほどではないですが、演歌系の人からのお誘いはまだ多いんですよ」と答えると、Cさんは「そうか。レコード大賞実行委員って、それなりに大変なんだね、今も・・・」とつぶやきました。
Cさんはかつて大手レコード会社で宣伝部長としてレコード大賞の票集めをしていましたから、今どきのレコード大賞の現実を挨拶がてらに私に聞いてみたのかな、とそのときは思いました。ところが、この話にはとんでもない“伏線”があったのです。
宴もたけなわとなって終わりに近づいた頃、誰からともなく「励ます会はどうする?」ということになりました。そのときです。大先輩のCさんが「これで2度流れたってことだよね。年末は一誠さんが忙しいということでスケジュールがないので新年会になったんだけど・・・」と言いました。そのとき、私は「待って下さいよ。私はそんなことは言っていませんよ。私のスケジュールではなくて、Aのスケジュールがないっていうので、じゃあ、来年、改めて新年会を兼ねて励ます会をやろう、ということになったんじゃないですか」と反論しました。するとCさんは、「いや、私は一誠さんがレコード大賞で忙しいからスケジュールが無いと言ってるって、Bから聞いたけど・・・」と続けました。これを聞いて、私はムカッと怒りが湧いてきました。
「Bよ、それは違うよな。俺がそんなこと言う訳がないじゃないか。Aが30年も勤めた会社を突然辞めてしまったので、Aを元気づけようというときに、俺が自分のスケジュールを優先して来年にまわすなんて、ありえないよな。俺はそんな男じゃないよ」
するとBが言い訳を始めました。
「いや、確か一誠さんがレコード大賞で忙しいって言うから今年になったんだよ」
これを聞いて、私は怒りが倍増しました。
「ふざけんじゃないよ。俺はそんな男じゃないね、悪いけど・・・」
見かねたCさんが仲に入って言いました。
「Bだな。お前のスケジュールが忙しかったんじゃないかな、たぶん、そうだろう」
「そうだよ、お前の都合なのに、俺のせいにするとは友だち甲斐のない奴だな・・・」。
そんなふうに言いながらも、何でそうなるのかな、と私は淋しくなってしまいました。自分の非を隠すために、他人のせいにするなんて考えられないからです。この日は酒の勢いもあってかBを徹底的に糾弾し、「申し訳ない。俺が悪かった」とBの言質を取りました。これで一件落着。続く二次会でBといつものように盛り上がりました。友だちだからこそ、腹を割って話す。それこそが長く付き合うための最良策なのです。ときに徹底的にやり合うことも大切なんです。

